今年の5月にフロリダで開かれた第9回ベスト錯覚コンテストで優勝したフットステップ錯視アートRotation Generated by Translation の数理的背景を、ポスターセッションで発表しました。フットステップ錯視は、等速平行運動をする黒と白の長方形が、ストライプパターンの前を通ると、動いたり止まったりして見えるという錯視で、2001年に米国の研究者Anstis等が発見したものです。この錯視には、2種類のタイプが含まれていますが、それらの錯視量が最大となる条件を明らかにし、複数の図形を組合せたときの錯視のタイプとタイミングを分類して、それをもとに、錯視アート作品を創作する方法を開拓しました。この方法を、いくつかの作品例とともに紹介しました。
本派遣は明治大学大学院生海外研究プログラムの支援を受けました。明治大学では各種研究助成制度で大学院生の研究活動をサポートしています。
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