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履修案内

履修について

 英語学には音声・統語・意味の主要3部門と、それらの発展形である応用言語学の諸部門があります。英語学で卒業論文を書いてみたいと思う人は、まず、1年次の「英語学概論A・B」を必ず履修しましょう。その上で、どの部門で書いてみたいかを意識して2年次からの履修科目を決めましょう。ただし3年次以降(文学ではなくて)英語学の勉強をしたいと思っている人は、2年次の専門科目(「音声学A・B」、「統語論A・B」、「意味論A・B」、英語学系の「英米文学演習(2年)」)をすべて履修することを強く勧めます。
 3年次は「英米文学演習(3年)」の他にその演習担当教員の「英語学研究A・B」も併せて履修することをお勧めします。また視点を豊かにするためにも(別の教員が担当する)「英語学研究A・B」も履修するとよいでしょう。「英語学研究A・B」は(担当教員が異なれば)合計16単位まで履修可能です。以下に4通りの履修モデルを示しましたが、これ以外のパターンももちろん可能です。
 なお、「英米文学演習(2年)」、「英米文学演習(3年)」、「卒業論文指導」は、皆さんが希望する担当者を決めることができますが、履修希望者が定員を超えた場合、希望に応じられない場合もあります。英語学系のクラスでは、それまで履修済みの英語学系科目の単位数及びそれらの成績が選抜する際の材料となります。

*他専攻設置科目については前年度シラバスを参考にしています。今年度の開講の有無、内容について自分で調べて履修をするようにしてください。

音声部門

 音声データを使った卒業論文を考えている人は、音声の記述力を身につけている必要があります。そのためにも2年次の「音声学 A・B」に加えて、3年次に「英語学研究 A・B」(新城)を必ず履修するようにしましょう。さらに、3年次または4年次に「音韻・形態論 A・B」と「社会言語学」をとっておくとよいでしょう。また現代英語のあり方の背景を知るために「英語史 A・B」も役に立つはずです。さらに深く勉強したい人は、大学院科目履修制度を活用して、「英語学演習ⅠA・B」の履修も可能です。

履修モデル
1年次 「英語学概論A・B」
2年次 「英米文学演習(2年)A・B(久保田または吉村担当のもの)
「音声学A・B」、「統語論A・B」、「意味論A・B」
3年次 「英米文学演習(3年)A・B」(新城)、「英語学研究 A・B」(新城)、「英語史 A・B」
「音韻・形態論 A・B」、「社会言語学」、「英語学研究 A・B」(石井)
「英語学研究 A・B」(久保田)、「海外現地研修B」
4年次 「卒業論文指導Ⅰ・Ⅱ」(新城)、
「英語学演習ⅠA・B(大学院科目履修)」(新城)

統語部門

 統語論で卒業論文を書くためには初歩からの積み重ねが必要ですので、2年次に「統語論 A・B」、3年次に「英語学研究 A・B」(石井)を必ず履修するようにしましょう。統語データの収集のためにコーパスのクラス「英語学研究A・B」(久保田)を3年次または4年次に履修すると役に立つはずです。統語論は形態論・意味論・言語習得との関わりも深いので、「音韻・形態論A・B」、「心理言語学」の履修もお薦めします。さらに深く統語論を勉強したい人は、大学院科目履修制度を活用して「英語学演習ⅡA・B」、日本語との比較統語論を考えている人は日本文学専攻設置の国語学系科目の履修も考えるとよいでしょう。毎年7月に実施している「海外現地研修B」ではロンドン大学のコーパス・サマー・スクールに参加します。毎年Aarts教授による明治大学向けの統語論講義が設定されています(2021年度はオンライン開催です)。
履修モデル
1年次 「英語学概論A・B」
「国語学・ⅠA (半期)」(国語学は2年時の履修も可)
2年次 「英米文学演習(2年)A・B」(久保田または吉村担当のもの)
「音声学A・B」、「統語論A・B」、「意味論A・B」
3年次 「英米文学演習(3年)A・B」(石井)、「英語学研究A・B」(石井)、「音韻・形態論A・B」
「心理言語学」、「英語学研究A・B」(新城)、「英語学研究A・B」(久保田)、「海外現地研修B」
4年次 「卒業論文指導Ⅰ・Ⅱ」(石井)、「英語学演習ⅡA・B(大学院科目履修)」(石井)
(日本語との比較を行う場合「国語学各説A」)

意味部門

 意味論・語用論を専門としている専任教員はいませんが、卒業論文の主題としてはどの教員でも担当可能です。3年次演習の選択の段階で教員に相談してください。意味論・語用論で卒業論文を考えている人は、3年次に「英語学研究A・B」、「語用論A・B」を履修するようにしましょう。さらに、大学院科目履修制度を活用して、「英語学特論A・B」(松本)の履修も考えるとよいでしょう。意味論は形態論・統語論との接点もあるので、「音韻・形態論A・B」、「英語学研究A・B」(石井)も役立つかもしれません。
履修モデル
1年次 「英語学概論A・B」
2年次 「英米文学演習A・B(2年)」(久保田または吉村担当のもの)
「音声学A・B」、「統語論A・B」、「意味論A・B」
3年次 「英米文学演習A・B(3年)」、「英語学研究A・B」(新城)、
「英語学研究A・B」(石井)、「英語学研究A・B」(久保田)、「語用論A・B」
4年次 「卒業論文指導Ⅰ・Ⅱ」
「英語学特論A・B(大学院科目履修)」(松本)

テキスト・コーパス部門

 みなさんの書く論文は「コーパスについて」の論文ではなく、「コーパスを使った」論文となるはずです。そのためにはコーパスを使って何を書くかあらかじめ勉強しておく必要があります。コーパスは計量的な言語研究方法の一部でもあります。文学や文章の分析(文体論)、性差などことばを使う側の違い(社会言語学)、統語的な分析、などを計量的な視点での言語学を学んでみたい人は、久保田担当の「英米文学演習A・B(3年)」を選択してください。さらに深く計量言語学を勉強したい人は、大学院科目履修制度を活用して、「英語学演習ⅢA・B」の履修もできます。毎年7月に実施している「海外現地研修B」ではロンドン大学のコーパス・サマー・スクールに参加します(2021年度はオンライン開催です)。

履修モデル
1年次 「英語学概論A・B」
2年次 「英米文学演習(2年)A・B」(久保田または吉村担当のもの)
「音声学A・B」、「統語論A・B」、「意味論A・B」
3年次 「英米文学演習(3年)A・B」(久保田)、「英語学研究A・B」(久保田)
「英語学研究A・B」(新城)、「英語学研究A・B」(石井)、「海外現地研修B」「社会言語学」、文学系科目
4年次 「卒業論文指導」(久保田)
文学系科目、「英語学演習ⅢA・B(大学院科目履修)」(久保田)