文学部とは

教育方針・理念

文学部は、過去から現在まで多様に展開されてきた人間の営みのすべてに対して、さまざまな角度からの考察を試みながら、究極的には、生きた人間そのものを総合的に理解することを目的として構成されている学部です。
そこでは、何よりも、多彩で奥深い人間文化についての広い視野、瑞瑞しい感受性、旺盛な好奇心、ねばり強い思考力、意欲的な行動力などが必要とされていることはいうまでもありません。
そのため、明治大学文学部では、そうした諸能力を身につけていく上で最も有効に働くものとして、教員と学生の間、あるいは学生たち同士の間において、自由に論議し検討し合う精神が培われることが重要であるとの考えに立ち、1年次の段階から、少人数のゼミナール形式の科目を多数用意しています。
このような、少人数での授業指導、そして、その中で発揮される若々しい独立自由な精神、これらの点こそが、文学部独自の教育方針の大きな特色ということができるでしょう。
明治大学文学部は、第二次大戦後の1949年(昭和24年)4月に、それまで約20年間の歴史のあった文科専門部を、新しく新制大学に改組することを契機として開設されました。しかし、その歴史は古く、1904年(明治37年)に設置され、1906年(明治39年)から授業が開始されていました。
新制の文学部の発足に際して掲げられた教育理念は、「充分な専門知識を身につけた幅広い教養人の育成」というものです。そのことは、いいかえれば、確固とした専門知識の習得ということを不可欠の前提としながらも、その専門のみに偏ることのない広い視野に立ち、公正かつ的確な判断を下すことのできるような人材の育成に重点が置かれている、ということになるでしょう。
ところで、このような考え方は、明治大学そのものの建学の理念である「権利自由」「独立自治」の精神を、新しい時代の流れにふさわしい形のものへと、生まれ変わらせることを通して生かし続けようと意図したものに他なりません。
こうして、骨太の伝統を常に新しい現実の中で捉え直し、より一層の活性化を図っていくという努力を積み重ねてきた結果、文学部は、これまで多くの優れた人材を社会に送り出してきています。 

教育目標

現在の文学部は、先に述べたような、人間の営みのすべてを総合的に理解するという基本的な教育方針に基づいて、文学科、史学地理学科、心理社会学科の3学科と各種の資格取得のための関係科目を開設している資格課程によって構成されています。それぞれの教育目標は次のとおりです。 
a. 文学科の教育目標
文学部は、人間の生き方の探求を本旨とし、特に「主体的に学ぶ能力」と「国際的視野」を身につけることに力を注いでいます。そこでは、「ことば」に関わる文化の問題に大きな関心が寄せられること言うまでもありませんが、高校までの学校教育では受動的に蓄えられることの多かった知識の断片を総合的なものへと体系化し、自らのメッセージとして広く世界に向け発信できる学生を育てることが目標です。なお、「ことば」の問題を、主としてメディアを意識した発信者の視点から考えようとするところに特色のある文芸メディア専攻は、2004年4月から発足した専攻です。
b. 史学地理学科の教育目標
史学地理学科は、人間社会の歴史の探求を本旨とし、日本・アジア・ヨーロッパ・アフリカ・南北アメリカなど世界の各地域に対する歴史的・地理的認識を深めることを通して、人間社会を多角的に把握する思考力を養うことを目標としています。そして、さらに、人類の発展と地域環境の調和を目指し、人類の歴史的・地理的理解を踏まえた国際感覚豊かな教養人の育成につとめます。 
c. 心理社会学科の教育目標
人間の「心の問題」の探究を本旨としている心理社会学科は、臨床心理学と現代社会学の2専攻から成っています。「臨床」とは、多様化する今日の社会情況に、現場的・実践的に関わる方法を示しているもので、「現代」という新しい時代に対応し、「心」を個人の内面的問題としてではなく、病理を生み出す「社会」との関わりで検討しようとするのがこの学科の特徴です。この学科は2002年4月に開設された新しい学科ですが、これまで既存の学科で培われてきた文学部の人間学の伝統を踏まえ、「心豊かに生きやすい社会」のあり方を求めて、共生する社会を模索しつつ、新しい時代に対応しうる人材の育成ということを目標にしています。 
d. 資格課程の教育目標
中学校・高等学校の教員免許、博物館職員となるための学芸員、地方自治体の社会教育に携わる社会教育主事、図書館で働く専門職としての司書や司書教諭などの資格を取得するための指導を行う資格課程は、学生たちが社会的活動の広がりに対応できるための能力を養うことを目標にしています。 

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