講師紹介と講義概要(2012年度)

日付:7月9日(月)
クールジャパン入門
講義概要:ようこそ明治大学へ!ここでは、このプログラムのオリエンテーションとして、プログラム概要の説明や参加者の自己紹介を行います。また、皆さんが日本の何に興味や関心があるか、皆さんが思っている「日本」という様々なイメージも共有し、プログラムの最終日には、このイメージが2週間のプログラムを通してどのように 変化をしたか検証していく予定です。
日付:7月9日(月) 講師:レナト・リベラ/マット・アルト
講義名:マンガとアニメ
講義概要: 今や世界中で絶大な人気を誇る日本のポップカルチャー。一体何が彼らを虜にし、「かわいい」、「魅力的」だと思わせるのか。また、どのような経緯で世界中に広まっていったのか。その答えを探るべく、まず初めに、日本社会におけるマンガとアニメの歴史から紐解いていきます。そのルーツとアイデンティティの中に、日本文化の独自性と世界中から受け入れられる普遍性が存在しています。マット・アルトとレナト・リベラ・ルスカの両講師が、参加者の皆さんとのディスカッションやブレーンストーミングを通して、このテーマを深く掘り下げていきます。
レナト・リベラ: スコットランドのスターリング大学日本学部を卒業。大阪大学、京都大学で日本の大衆文化を研究。京都精華大学では、マンガ学部の講義を担当し、学部の設立以来、京都国際マンガミュージアムを含む数多くのプロジェクトに参加。現在は明治大学商学部の講師を務めている。
マシュー・アルト:ワシントンDC出身。プロの通訳、ライターとして90年代初頭より活躍。その内の4年間は米国特許商標庁で、社内通訳として勤務。現在はアルト・ジャパン株式会社を経営。東京を拠点に英語のゲームやコミック、その他エンターテイメント作品をプロデュース。日本の民話やキャラクターの専門家でもあり、“こんにちは!日本のお役立ちかわいいキャラクター” “妖怪アタック!日本の妖怪ガイド”等、数々の本を出版している。
日付:7月10日(火) 講師:トビー・スレイド
講義名:日本のファッション~過去と現在~
講義概要: この講義では、日本のファッションのユニークな歩みを検証します。そのため、江戸時代まで遡り、明治維新による急激な変化、大正ロマン、戦争、そして復興から、バブル時代と探っていきます。そして近代日本のファッションとその後、トップデザイナーから急速なストリートファッションの流れ、多様なサブカルチャーまで、今日の日本のファッションについても解説します。特に、どのような流行が受け継がれ、時代を超えてもなお、存在し続けているかを調べます。 この講義では、近現代における日本のファッションの移り変わりを広く理解して頂くために、意図的に取り上げる範囲を広くし、歴史の変遷と連続性に焦点を当てます。
トビー・スレイド:東京大学准教授。現代アジアにおけるファッションの歴史と理論を研究。シドニー大学では現代日本の衣服の独自性と影響力について研究した。著書の「ジャパニーズファッション:その文化と歴史」(Berg, 2010)は、日本のファッションの歴史を、広範囲に渡って研究された初めての英語書籍でもある。
日付:7月10日(火) 講師:アズビー・ブラウン
講義名:日本のデザイン:江戸に学エコ生活術
講義内容:日本文化はよく、上質なコンパクトデザイン、無駄がなく効率的、建物や他の日常生活においても省エネの文化、として位置づけされます。このような思想の根底には、持続可能的な社会の優れたモデルを作ったとして、江戸時代(1603-1868)の社会が広く知られるようになった、という背景があります。 日本人はどのようにして、限られたエネルギーと資源で、膨大な数の人口を支える、という問題にアプローチしていったのでしょう?古人の教えを、現代の日本人デザイナーたちはどのように活用しているのでしょう。先の大地震、津波、原子力の災害において、この持続可能なモデルを生かすことはできるのでしょうか。この講義では過去や現在の例を取り上げ、未来における可能性を検証します。
アズビー・ブラウン: ルイジアナ州、ニューオリンズ生まれ。1985年から日本に住んでいるアーティスト、デザイナーである。「寺社建築の秘密」(1995)、「スモール・スペース」(1996)、「ジャパニーズ・ドリーム・ハウス」(2001)著者「江戸に学ぶエコ生活術」 (2010)の作者。 1995年より金沢工業大学 准教授、KIT未来デザイン研究所所長を務める。
日付:7月11日(水) 講師:パトリック・ガルバラス
講義名:日本と海外のゲーム事情
講義内容: ハリウッド業界と比較しても、今日のゲーム業界より熱いテーマはないでしょう。プロのゲーマーやチームがヨーロッパやアジアをはじめ、世界中に存在しているのもその一例です。この3時間の講義では日本のゲーム業界における日本の立ち位置に言及します。まず初めにアメリカのビデオゲームの起源、アタリの発展と衰退、任天堂の復活についても取り上げ、日本のゲーム文化、アーケードゲームや携帯ゲームの普及をはじめ、ゲーム業界が直面している課題について探っていきます。さらに、任天堂、ソニー、マイクロソフト社による熾烈な争いにも触れ、ゲーム業界の国際化とその独占市場についても取り上げます。後半では、多額の予算を投じられる大企業のゲームから離れ、個人制作のゲーム、美少女ゲームなどについても講義していきます。
パトリック・ガルバラス:2012年に東京大学より情報学の博士号を取得。現在はデューク大学文化人類学の博士課程在学中。著書に「外国人のためのヲタク・エンサイクロペディア」(2009年 講談社)外国人向けオーディオガイド「Tokyo Real time: Akihabara」 (2010年White Rabbit Press社) 、 「Otaku Spaces」 (2012年Chin Music Press社). 共同編集者として「Idols and Celebrity in Japanese Media Culture」 (Palgrave社、2012).「Mechademia」「ejcjs」「Signs」などで多数の論文を発表。「Metropolis」「Otaku USA」「CNN Go」などにも寄稿している。

日付:7月11日(水) 講師:ジェイソン・カーリン
講義タイトル: ブラウン管越しの世界:日本のテレビ・広告業界の変移
講義概要: 日本における近年のテレビは、間テクスト性商品としての、イメージや私生活を売り物にしているアイドルと芸能人で溢れています。諸外国のメディアと比べて日本のテレビ広告の特徴は、芸能人がコマーシャルに出演する割合が約70%もあるという事です。この現象は、ブランド化された芸能人と、日本のメディア市場を土壌として、国内の視聴者と密な関係を築いたメディア文化の結果なのです。今回の講義では、日本のテレビと広告業界における、アイドルと芸能人の役割を調べ、どのようにソーシャルメディアが日本のメディア界を再形成し、テレビがデジタル配信へと移り変わっていったかを議論します。
ジェイソン・G・カーリン:東京大学 情報学科研究科 准教授。ジェンダーとメディア研究を教えている。2003年に東京大学で働く前は、ミシガン州フロリダ大学で教えていた。著書(共パトリック・ガルバラス氏)に「Idols and Celebrity in Japanese Media Culture 」(Palgrave社, 2012)がある。「The Eternal Return of History: Gender and Nation in Meiji Japan」 (近日発売)の著者でもある。
日付:7月11日(水) 講師:デービット・マルクス
講義名:若者文化と音楽
講義内容: 戦後20年間、日本当局はあらゆる“若者文化”を否定してきました。若者たちによる新興勢力は、しばしば警察のいやがらせと戦い、時には逮捕されることもありました。しかし、この40年間で、日本は,東洋随一の活気と魅力溢れるポップカルチャーを有する国へと発展していきました。 今回の講義では、日本の若者は、どのようにして独特の音楽、ファッションなどの文化を築いたのかを説明し、消費者としての若者、青少年犯罪なども取り上げます。
デービット・マルクス:東京を中心に活躍するライター。 ネオジャポニズムのチーフエディター。 以前はCNNGo, Tokion, やハーバードランプーンの編集者であり、 GQ, ブルータス, 週刊ダイヤモンド, ハーパーズ, Nylon, Art AsiaPacific, や Best Music Writing 2009などの出版、翻訳に携わる。近日刊行予定に 「Idols and Celebrity in Japanese Media Culture」(Palgrave Macmillan出版)がある。ハーバード大学卒業(東アジア学専攻)、慶応大学マーケティングと消費者行動学の修士号取得。
日付:7月12日(木) 講師:ローランド・ケルツ
講義名:多様化するポップカルチャー
講義概要:西洋をこれほどまでに虜にさせる日本のアニメや漫画にはいったい何があるのか。戦争や自然災害の恐怖によって開かれ、ルックスや情感、そしてアイデンティティの新しい世界を組み立てる欲望によって息を吹き込まれた、アニメや映画やマンガ、コミックスはいかにして文化のチャネリングゾーンになっているのか。東京大学、上智大学、聖心女子大学において講師を務めるロナルド・ケルツ氏は日本文化の西洋進出を再アニメーション化の現象と定義づける。不確かさを持ちながらも、今や規範やスタイル、アイデンティティになっているものを論じ、西洋において日本のポップカルチャー、ファッション、デザイン、料理が成功している理由を解き明かす。
ローランド・ケルツ:日本とアメリカのハーフ。ライター、編集者、そして講師を務め、ニューヨークと東京を行き来する生活を送っている。 「ジャパナメリカ 日本発ポップカルチャー革命」や「Access」の著者である。ニューヨーク大学や東京大学を含む、数々の大学で日本の現代文化の講義を実施。以下の雑誌に多数寄稿している。「All Story」,「Psychology Today」「プレイボーイ」「ウォールストリートジャーナル」「ヴォーグ・ジャパン」「 Adbusters magazine,」「The Millions,」「ジャパンタイムズ」「Animation Magazine」「 Bookforum,」「The Village Voice.」また、 「the Anime Masterpieces screening and discussion program」のチーフ編集者を務め、「 National Public Radio's series」の"Pacific Rim Diary”のコメンテーターでもある。またThe Daily Yomiuriのコラムも担当。最新作は日本の文芸雑誌、モンキービジネスの英語版の作成である。ブログも連載中。
日付: 7月12日(木) 講師:森川 嘉一郎
講義タイトル:萌える都市「アキハバラ」から学ぶ
講義内容: 1970年代、科学技術が日々進歩を遂げる一方、日本では科学に対する“夢”は“現実”となって失われました。80年代半ばになると、失われた“夢”の代用として、新たな個性を表す言葉「オタク」が生まれました。ダサくてパソコン好き、大人になってもゲームやアニメに夢中になっている人の事です。失われた“夢”は「アキハバラ」という都市も生み出しました。東京にある、電気店の密集地として知られていた小さな都市は「サブカルチャーの街」として知られるようになりました。これは、ネット上で都市の構造が再現されているのではなく、都市自身がネットの世界を構築している、といえるかもしれません。
森川 嘉一郎:1971年生まれ。早稲田大学で建築の修士号を取得。 2004年より、明治大学国際日本学部准教授に就任。 2004年に開催されたヴェネチア・ビエンナーレ第9回国際建築展で、日本館のコミッショナーを務め、「オタク:人格=空間=都市」のコミッショナーも務める。東京国際マンガ図書館の設立にも貢献。明治大学米沢義博記念図書館まんがとサブカルチャーの開設にも携わる。著書: 「趣都の誕生 萌える都市アキハバラ」 ( 2003年幻冬舎).
日付:7月13日(金) 講師:福永 浩貴
講義名:日本文化、おもてなし文化が世界を席巻する
講義概要: 1300年もの歴史を超えて、ほぼ家族経営のまま繁栄をつづけた旅館産業、その産業を創りだしたのは「おもてなしの精神」そして、その精神こそが日本の高度成長時代を築き、今の日本の繁栄を作り、日本のクリエティブ産業にも大きく寄与しました。その「おもてなし」の真髄とは何か。日本人の全てが無意識に体現している「おもてなし精神」は様々なMade In Japanプロダクトに価値あるストーリーを与え、「ジャパンブランド」が出来あがるのです。
福永浩貴:株式会社アール・プロジェクト・インコーポレイテッド代表取締役。経済産業省クールジャパン官民有識者会議評議員。約15 年に渡る英国の高級ホテルチェーンでの勤務を経て、2004 年に日本で初となる高級旅館コンソーシアム「ザ・リョカン・コレクション」を発足、海外の一流ホテルチェーンを凌ぐブランド構築を目指し活動している。経済産業省事業であるラグジュアリートラベルマーケット委員会にも事務局長として参加。2010 年より、カンヌ、上海で行われる世界で最も権威のある富裕層旅行商談会ILTM(インターナショナルラグジュアリートラベルマーケット)の日本代表も務める。
日付: 7月13日(金) 講師: エバレット・ケネディ・ブラウン
科目名: 日本/ニッポン:日本文化の深層と多面的見解
講義概要:クールジャパンとは: 日本政府が、日本の文化を商業商品として売り出すために作られた造語で、今や全世界にメディアを通して紹介されています。では、本当のクールジャパンとは一体何なのか。また、クールジャパンを語る事によって、現代日本の見識がどう偏っていくのか。今回の講義ではスライドショーを使用し、作家・写真ジャーナリストであるエベレットケネディ・ブラウンがこの問題を探っていきます。そして、現代の流行の下に潜む、日本文化のより深い要素に焦点を当てていきます。
エバレット・ケネディ・ブラウン:EPA通信のチーフフォトグラファーであり、ライター, 日本の東京に拠点を置く。 定期的に「ニューヨークタイムズ」や「インターナショナル・ヘラルド・トリビューン」その他、各大手主要新聞、雑誌にも記事を寄稿している。著書として, 『俺たちのニッポン』小学館, 『ガングロガールズ』コーネマン社, 『生きているだけで、いいんじゃない』近代映画社『日本力』PARCO出版、などがある。
日付:7月16日(月) 京都国際マンガミュージアム
ワークショップ:マンガ家アシスタント体験
講義内容:フキダシの形が違うのはなぜ?走っている人の後ろに線が入るのはなぜ?夜でもないのに突然コマの中が真っ黒になるのは何を表しているの?などなど、知っているようでうまく説明できないマンガのルールを実作を交えてお教えいたします。 感情の違いを説明したり、ストーリーやキャラクターを引き立たせるためのマンガのルール。さあ、あなたもマンガ家アシスタントになって実際にこれらの表現を描いてみましょう。ちょっと手を加えるだけで一気にあなたのマンガはいきいきと動き出しますよ! また、マンガを活用したさまざまな事業展開についての講義も行います。
京都国際マンガミュージアム:京都国際マンガミュージアムは、京都市と京都精華大学の共同事業で、元 龍池小学校の昭和4年建造(一部除く)の校舎を活用し、建立。マンガの収集・保管・展示およびマンガ文化に関する調査研究及び事業を行うことを目的としている。これらの資料をもとに進められる調査研究の成果は、展示という形で発表=公開している。また、マンガに関するワークショップやセミナーなども開催中。
日付:: Monday, July 16
Field Trip: Toei Kyoto Studio Park
日付:7月18日(水) 講師:岡島 重雄
講義名:伝統を現代に生かす~京友禅の現場から~
講義内容: この講義では150年以上にわたって京都の友禅染の伝統を受け継いできた老舗「岡重」の現社長として、高級呉服のみならず、新たに伝統を現代に生かす様々な商品開発を行い、ヨーロッパやアジアの各地で展開してきた事業を紹介しながら、日本の伝統産業のこれからの展望と日本の伝統産業の新しい可能性を探ります。
岡島 重雄 :1952年 岡島重助の長男として京都の室町に生まれ、幼い頃より染工場の中で育つ。京都産業大学 経営学部卒業後、㈱吉全 (呉服問屋)東京店に入社。その後、1977年 ㈱岡重に入社する。伝統あるOKAJIMAの染色を守りながら、小紋や更紗のおしゃれ提案を中心に老舗として高級呉服を更に発展させる一方、ファッションアクセサリーの製作等、京友禅の染色技術を活かし、現代社会に似合ったさまざまな物作りに取り組んでいる。
日付:7月18日(水) 講師:小山 祥明
ワークショップ:風呂敷「包み」体験
講義内容:ふろしきはものを包む為の四角形の布帛です。長い歴史を持ち、生活に欠かせない道具でしたが、残念ながら以前ほど使われていません。時には昔の道具と表現されることもありますが、実際に使い方を知ってしまえば現代でもとても役に立つ道具です。
最近ではゴミの減量に役立つなどの面から、エコグッズとして注目されるようにもなっています。本講座では、まずふろしきに関する解説を行い、そして実際に使い方を体験して頂きます。ふろしきの使い方はとても簡単で、一度体験すればすぐに活用できるようになると思います。講座を通じて、気軽に使えて実は奥の深いふろしきの世界、そして日本の文化を楽しみながら理解して頂けることを願っています。
小山 祥明:宮井株式会社 企画開発室 課長。学芸員。社内ギャラリーにおいて企画展示を担当。
装道きもの学院にて「風呂敷と袱紗の知識」年2回、その他講座や、海外でも とらやパリ店にて「とらや和サロン」、イギリスにてJAPAN SOCIETY LONDON主催「FUROSHIKI PROJECT」において講師を務める。書籍では『美の壺-風呂敷』(NHK出版)、『ふろしき』(PIE INTERNATIONAL)の企画制作協力、教科書・雑誌・TV等への取材協力多数。他に博物館・美術館への自社コレクション貸し出しや展示企画協力等を行う。
日付:7月19日(木) 講師:菊地 端夫
講義名:観光と地域振興①~ゆるキャラ~
講義内容: 深刻な経済難と過疎化という問題に直面している日本の地方自治体は、新たな地元の資源を作り、地域活性化に取り組んでいます。その中でも、日本独自の取り組みとして「ゆるキャラ」と呼ばれるマスコットキャラクターがあります。地元の文化や歴史を元にしたこのマスコットは、オリジナル商品や観光のPRキャラクターとして活躍しています。今回の講義では、日本で人気の「ゆるキャラ」を取り上げ、地域経済の開発ツールとしての実態と課題を検討します。また参加者の皆さんに、自分の街の「ゆるキャラ」も考案してもらいます。
菊地 端夫:明治大学 経営学部准教授。 行政学、公共政策論、地方自治論などが専門。経済産業研究所及び行政管理研究所の研究を歴任。「Public Administration Review」「Asian review of Public Administration」に記事を寄稿し、国や地方自治体で様々な諮問委員会のメンバーも務める。政治学の博士号取得。
日付:7月18日(木) 講師:鷲見 淳
講義名:観光と地域振興② ~里山と地域開発~
講義内容: 里山とは、日本の地方における、集落の近くにある山のふもとを指し示す言葉です。
ここは、外国人観光客が想像するような「日本」という架空の存在ではなく、地方の人々にとっては日常生活を送る場所であります。また、都市に住んでいる人々にとっては、自然を身近に感じ、故郷を思い出す事ができる場所でもあります。しかし、今日の里山は過疎化と経済の衰退という大きな課題に直面しています。今回の講義では、千葉県の鴨川地域における千枚田(棚田農業)のケースを取り上げ、地元の人々が里山という自然をグリーン・ツーリズムのためのローカルイニシアティブの例として提供することが、どのような地域活性化につながるかを検討します。
鷲見 淳: 明治大学 経営学部経営学科 専任講師。文化人類学の博士号を取得。ニューメキシコ大学、サザン・メソジスト大学、テンプル大学などで講師を歴任。組織行動、人的資源管理、異文化マネジメント、日本文化など、様々なコースで教鞭をとる。また、独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)にてアシスタント・フェローとして勤務。2005年に日本の農業と雇用に関する調査研究を実施。
日付:7月19日(木) 講師:堤 和彦
講義名:クールジャパンの世界展開
講義内容: NHKの番組『COOL JAPAN~発掘!かっこいいニッポン』は、外国人の視点から日本の文化と生活の中にクールを探して来ました。取り上げてきたテーマは、ポップカルチャー・伝統文化・ハイテク技術・日本式サービス・日本人のライフスタイルなど。外国人は日本文化のどんなところをクールだと評価しているのでしょうか。番組制作を通して聞いてきた外国人の言葉から、現代日本の文化を分析します。一方、日本の歴史を振り返ると、日本人は海外から学び続けてきたことが分かります。人類の文明の進歩は他民族との交流の成果です。世界がグローバル化し、インターネットなどで情報が共有される時代、文化の交流はますます盛んになります。日本文化のクールが世界に伝わり、多くの人の生活向上に役立つことを願う。そして若い世代が世界の交流に活躍することを願います。
* NHK Cool Japan ウェブサイトは:http://www.nhk.or.jp/cooljapan/en/index.html
堤 和彦: NHKエンタープライズ エグゼクティブ・プロデューサー。1977年東京大学文学部西洋史学科卒業。同年、NHK入局。報道局で、ディレクター、プロデューサーとして、政治・経済・国際・社会の各分野の番組、およびニュースの取材・制作を担当。
2004年から、NHKエンタープライズで、若者たちの討論番組や文化情報番組の制作を担当。
現在、NHK衛星放送の『COOL JAPAN~発掘!かっこいいニッポン』の制作統括。著書に外国人の言葉から日本の社会と文化を分析した『ニッポンのここがスゴイ!外国人が見たクールジャパン』(武田ランダムハウスジャパン、2011年)がある。
北脇 学
“クールジャパン プログラム”プロデューサー。
大阪生まれ。国際学校のスクールカウンセラーを3年間、京都精華大学で16年間さまざまな国際プロジェクトや教育プログラムづくりに携わった後、2010年より明治大学にて国際連携機構特任講師、留学生アドバイザーを務める。研究フィールドは、異文化ソーシャルワーク。国際日本学部で異文化間教育学を教える。

クールジャパン開催により、世界中の若者たちが日本を訪れ、日本の文化を学びます。このプログラムを通して、若者たちが世界に向けて、日本の価値観や美学を発信してくれることを望みます。