フランス研究講座



フランス研究では,フランスに関する講演会等を開催しています。ほとんどの講演会等が,学生,教職員,一般の方々が自由にご参加いただけるものです。詳細については各講演会等のお知らせをご覧ください。興味のあるテーマがございましたら是非ご参加ください。

フランス研究公開講座を開催しました

講演のチラシ 左:法学部・渡辺響子先生,右:フィリップ・アモンパリ第三大学名誉教授 講演会の様子



明治大学現代フランス研究所および国際連携本部では,20131127日,フランス・パリ第三大学名誉教授のフィリップ・アモン氏を講師にお招きし,講演会を開催しました。

 アモン氏は,元パリ第三大学副学長,十九世紀ロマン派研究会会長,『ポエティック』,『自然主義文学』,『ロマンティスム』などの文学雑誌編集委員等としても活躍され,海外の多数の大学で客員教授として教鞭をとられた経験もおありになる方です。また,『描写について』(1981年),『小説の人称』(1998年),『テクストとイデオロギー』(1996年),『エクスポジション:十九世紀の文学と建築』(1995年),『文学におけるアイロニー』(1996年)等,多数の著書があります。

 法学部の渡辺響子先生が進行および通訳を務め,「十九世紀小説における労働の表象」をテーマに,十九世紀に花開いたレアリズム文学が,産業が大きく飛躍したこの時代に,労働や機械,身体や事故など,新たなテーマをどのように表現していったかを,カリカチュアや十九世紀に活躍した著名な画家の絵画等のスライドを例に,丁寧にお話しくださいました。蒸気機関,写真,電話など,それまでの常識を覆すような発明が生まれた十九世紀において,作家の想像力が変化し,労働者が中心に描かれる新しいスタイルの小説が生まれたことや,労働者を描くにあたり,どのような言葉で描くか,また描かれる労働者がどのような言葉を話すのかという言語の問題が生まれ,労働者の叫び,機械音,ある職業に就く者たちだけが理解する専門用語を用いたことにより,時に,読者とのコミュニケーションが途切れるようなレトリックとなったことなどを紹介いただきました。
 会場からは,労働は罰であったという概念にショックを受けた,また,フランスでは仕事イコール拷問から出発しているが,日本では仕事は農業,共同作業から出発しており,文化的・歴史的違いに注目するのも興味深いのではないか等のコメントや質問が寄せられ,約35名の参加者との貴重な意見交換の場となりました。ご参加いただいた皆様にとって,本テーマに関する理解をより深めることや,フランスに関して新しい考え方を発見するきっかけとなることを期待しています。

問い合わせ先

明治大学 国際連携部 国際連携事務室
TEL / 03-3296-4190

E-mail:ico@mics.meiji.ac.jp

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