樋泉岳二

樋泉

明治大学兼任講師・早稲田大学非常勤講師
明治大学黒耀石研究センター センター員

履歴

1961年山梨県生まれ。1993年3月 早稲田大学大学院文学研究科考古学専攻博士後期課程満期退学。早稲田大学文学部助手、日本学術振興会特別研究員(PD)等を経て、現在明治大学兼任講師・早稲田大学非常勤講師。2009年から明治大学日本先史文化研究所客員研究員(研究推進員)、2016年4月より明治大学黒耀石研究センター センター員。
■研究テーマ
専門は動物考古学。遺跡から出土する動物遺体(貝殻や動物骨等)の分析を通じて、自然環境・動物資源と人間活動(資源利用)を総合的に把握し、「人と自然の関係史」(人間と自然環境の関わり合いの歴史)を解明することを目的として研究を進めている。現在取り組んでいる主な研究テーマは、縄文時代における自然環境変動と人類の資源利用の関係史、動物資源利用からみた縄文時代の社会構造の研究、日本列島と琉球列島における縄文~近世・近代の動物資源利用の長期的変遷史とその比較研究。2012年第33回沖縄研究奨励賞受賞。
■科学研究費の取得状況
2015年4月~2018年3月 科学研究費助成事業基盤研究C 「日本列島と琉球列島における縄文~近世の動物資源利用の長期的・広域的比較研究」研究代表者。
2012年4月~2016年3月 科学研究費助成事業基盤研究B 「縄文時代における長期継続型地域社会の変容と弥生時代への変遷に関する研究」研究分担者(研究代表者:阿部芳郎)。

主な研究業績

■ 学術論文・著書
Hiroto Takamiya, Mark J. Hudson, Hitoshi Yonenobu, Taiji Kurozumi and Takeji Toizumi 2016 “An extraordinary case in human history: Prehistoric hunter-gatherer adaptation to the islands of the Central Ryukyus (Amami and Okinawa archipelagos), Japan”, The Holocene 26(3): 408-422.
阿部芳郎・樋泉岳二 2015「縄文時代晩期における土器製塩技術の研究-茨城県法堂遺跡における製塩行為の復元-」,駿台史学155:53-79.
樋泉岳二 2014「漁撈の対象」『講座日本の考古学4 縄文時代(下)』(泉 拓良・今村啓爾編),青木書店,pp.54-86.
樋泉岳二 2014「海洋資源の利用と縄文文化 -縄文後期東京湾岸・印旛沼周辺貝塚の魚貝類利用にみる資源認識の多様性-」,季刊考古学別冊21:133-140.
樋泉岳二 2014「脊椎動物遺体からみた琉球列島の環境変化と文化変化」『琉球列島先史・原史時代の環境と文化の変遷』(高宮広土・新里貴之編),六一書房,pp.71-86.
樋泉岳二 2013「動物資源利用からみた縄文後期における東京湾東岸の地域社会」動物考古学30:3-18.
樋泉岳二 2012「貝類の流通からみた縄文時代の社会関係-オキアサリの成長線分析の試み-」『人類史と時間情報-「過去」の形成過程と先史考古学-』(阿部芳郎編),雄山閣,pp.99-115.
樋泉岳二 2011「永宗島雲南洞A地区・B地区貝塚出土の動物遺体(영종도 운남동 A・B지구 패총출도 동물유채)」(韓国語・日本語併記)『仁川雲南洞貝塚』(韓国環境考古研究所編),韓国環境考古研究所,pp.289-308.鳥致院.
樋泉岳二 2011「琉球先史時代人と動物資源利用-脊椎動物遺体を中心に-」『先史・原史時代の琉球列島 ~ヒトと景観~』(高宮広土・伊藤慎二編),六一書房,pp.109-131.
Takeji Toizumi, Ngueyn Kim Thuy and Jummei Sawada 2010 "Fish Remains at Man Bac". In Man Bac : The excavation of a Neolithic Site in northern Vietnam, The biology (edited by M. F. Oxenham, H. Matsumura and N. K. Dung), ANU E press, pp.117-126. Canberra.
Hiro'omi Tsumura, Takeji Toizumi and Manabu Uetsuki 2010 "General Survey of Ras Jibsh (JBH) Shell Midden, Oman", Studies in South Asian Art and Archaeology(インド考古研究)31:104-109.
樋泉岳二 2009「縄文文化的漁撈活動と弥生文化的漁撈活動」『弥生時代の考古学 5 食料の獲得と生産』(設楽博巳・藤尾慎一郎・松木武彦編),同成社,pp.186-197.
樋泉岳二 2008「漁撈活動の変遷」『人と動物の日本史1 動物の考古学』(西本豊弘編),吉川弘文館,pp.119-146.
樋泉岳二 2007「オキアサリの貝殻成長線分析の可能性に関する基礎的研究(予報)」環境史と人類(明治大学学術フロンティア「環境変遷史と人類活動に関する学際的研究」紀要)1:93-101.
樋泉岳二 2007「貝殻成長線からみた縄文集落の形成」考古学ジャーナル563:9-13.
樋泉岳二 2007「動物遺体分析」(韓国語・日本語併記)『牙山葛梅里(Ⅲ地区)遺跡-分析 및 考察-』(李弘鐘ほか編),高麗大学校考古環境研究所,pp.75-131,鳥致院.
樋泉岳二 2007「先史琉球の漁撈活動復原に関わる魚骨分析法の諸問題-とくに資料採集法と同定部位が同定結果に及ぼす影響について-」『青柳洋治先生退職記念論文集 地域の多様性と考古学-東南アジアとその周辺-』(丸井雅子監修,青柳洋治先生退職記念論文集編集委員会編),雄山閣,pp.307-320.
樋泉岳二 2006「魚貝類遺体群からみた三内丸山遺跡における水産資源利用とその古生態学的特徴」,植生史研究 特別第2号:121-138.
樋泉岳二 2006「脊椎動物にみる奄美と沖縄」『先史琉球の生業と交易2-奄美・沖縄の発掘調査から-(平成14~17年度文部科学省科学研究費補助金基盤研究(A)(2)「琉球列島の農耕社会形成過程の解明に向けた実証的研究-5~7世紀を中心に-」(研究課題番号14201043)研究成果報告書)』(木下尚子編),熊本大学文学部,pp.101-114.
Takeji Toizumi 2004 "Mollusukenhaufen, Fischfang und Jagd",In Zeit der Morgenrote - Japans Archaologie und Geschichte bis zu den ersten Kaisern (M. Sahara et al. eds),Reiss-Engelhorn-Museen, pp.113-118.Mannheim.
樋泉岳二 2003「特集 中世前期の都市と都市民:町びとの生活と精神世界-食生活」季刊考古学85:51-55.
樋泉岳二 2003「貝塚からみた生業活動と縄文社会-動物資源利用から縄文後期下総台地の地域社会を探る-」『縄文社会を探る』,学生社,pp.20-52.
樋泉岳二 2002「日本列島の自然環境と人」『NHKスペシャル日本人はるかな旅 第5巻 そして“日本人”が生まれた』(NHKスペシャル日本人「日本人」プロジェクト班編),日本放送出版協会,pp.182-187.
樋泉岳二 2002「脊椎動物遺体からみた奄美・沖縄の環境と生業」『先史琉球の生業と交易-奄美・沖縄の発掘調査から-』(平成11~13年度文部科学省科学研究費補助金基盤研究(B)(2)「6~7世紀の琉球列島における国家形成過程解明に向けた実証的研究」研究成果報告書)(木下尚子編),熊本大学文学部,pp.47-66.
樋泉岳二 2001「貝塚の時代-縄文の漁労文化」『NHKスペシャル日本人はるかな旅 第3巻 森が育てた海の王国』(NHKスペシャル日本人「日本人」プロジェクト班編),日本放送出版協会,pp.127-143.
樋泉岳二 2000「渥美半島とその周辺域における縄文時代晩期の漁労活動の特色」動物考古学14:23-38.
樋泉岳二・黒住耐二・山谷文人・切通雅子 2000「貝類遺体」,『中里貝塚』(保阪太一編),北区教育委員会,pp.99-171.
樋泉岳二・保阪太一・山谷文人 2000「総括-中里貝塚における人間の活動」『中里貝塚』(保阪太一編),北区教育委員会,pp.215-235.
樋泉岳二 1999「魚類」『考古学と自然科学2-考古学と動物学』(西本豊弘・松井章編),同成社,pp.51-88.
樋泉岳二 1999「Batissa childreniの季節的成長パターンと死亡季節査定の可能性(予察)」東南アジア考古学19:57-69.
樋泉岳二 1999「東京湾地域における完新世の海洋環境変遷と縄文貝塚形成史」国立歴史民俗博物館研究報告81:289-310.
樋泉岳二 1999「加曽利貝塚における貝層の研究-貝殻成長線分析による貝層形成過程と貝類採集活動に関する研究-」『貝層の研究Ⅰ』(貝塚博物館研究資料第5集),千葉市立加曽利貝塚博物館,pp.1-99.
樋泉岳二・西野雅人 1999「縄文後期の都川・村田川流域貝塚群」千葉県文化財センター研究紀要19:151-171.
Yuri Vostretsof and Takeji Toizumi 1998“Terrestrial and Sea Hunting”In: The First Fishers in the Peter the Great Bay. Institute of History, Archaeology and Ethnography of the People of the Far East. pp.321­353. Vladivostok.
Ryuzaburo Takahashi, Takeji Toizumi and Yasushi Kojo 1998 “Archaeological studies in Japan: Current studies of the Jomon archaeology”,Journal of the Japanese Archaeological Association(日本考古学)5:47­-72.
樋泉岳二 1996「動物考古学における骨格標本・出土遺体の管理と公開:その現状と問題点」植生史研究4(2):81-87.
樋泉岳二 1995「遺跡産魚骨同定の手引き(Ⅱ):魚類の骨格構成と同定部位」動物考古学5:11-38.
樋泉岳二 1994「遺跡産魚骨同定の手引き(Ⅰ):同定の考え方と手順」動物考古学2:23-38.
Takeji Toizumi 1994 "Seasonality of the Jomon fishery determined from shell midden deposition: a case study at the Ikawazu shell midden site, central Japan.", Archaeozoologia 6(2):95-110.
樋泉岳二 1993「伊川津貝塚における水産資源の空間的開発パターン」『二十一世紀への考古学-桜井清彦先生古稀記念論文集』,雄山閣出版,pp.56-69.
樋泉岳二 1991「貝層の堆積季節を利用した生業季節スケジュールの復元方法とその意義」国立歴史民俗博物館研究報告29:197-233.
■ 学会発表
澤田純明・江田真毅・佐藤孝雄・澤浦亮平・高橋遼平・樋泉岳二・服部太一・本郷一美・山田英佑・米田穣 2016.6.19 「ベトナム先史時代の家畜利用に関する新知見」日本動物考古学会第4回大会,鳥取市青谷町総合支所.
樋泉岳二 2015.11.29「縄文晩期の貝塚形成と環境変遷-台方花輪貝塚の動物遺体を中心に-」『明治大学日本先史文化研究所研究成果公開シンポジウム 縄文文化の繁栄と衰退Ⅱ-「縄文時代後晩期停滞説」の矛盾と展開-』,明治大学日本先史文化研究所,明治大学.
樋泉岳二 2015.4.25「アジア・オセアニアの貝塚」『講演会 貝塚研究最前線』,千葉県立中央博物館.
樋泉岳二・西野雅人 2014.11.29「縄文時代中・後期の東京湾東岸域におけるハマグリ資源管理の多様性-都川・村田川貝塚群におけるハマグリのサイズ分布解析から-」日本動物考古学会第2回大会,福井県立三方青年の家.
樋泉岳二 2014.11.15「動物資源利用からみた後晩期の特質」『明治大学日本先史文化研究所研究成果公開シンポジウム 縄文文化の繁栄と衰退 -「縄文時代後晩期停滞説」の矛盾と展開-』,明治大学日本先史文化研究所,明治大学.
樋泉岳二・菅原広史・黒住耐二・新里貴之・高宮広土 2013.11.16「グスク文化成立期の脊椎動物資源利用」動物考古学会第1回大会,慶應義塾大学.
樋泉岳二 2013.2.17「動物遺存体からみた古鬼怒湾の貝塚」『シンポジウム 陸平と上高津~縄文の資源利用と地域社会~』,明治大学日本先史文化研究所,明治大学.
樋泉岳二 2012.8.26「脊椎動物から見た貝塚時代後期」奄美考古学会第4回徳之島大会,鹿児島伊仙町教育委員会.
樋泉岳二 2011.11.26「脊椎動物遺体からみた先史・原史琉球の動物資源利用 -ウミアッチャー世からハルサー世へ-」動物考古学研究会第15回動物考古学研究集会,奈良文化財研究所.
樋泉岳二 2010.11.21「貝層の形成過程と生業」『シンポジウム 中里貝塚と縄文社会』東京都北区飛鳥山博物館.
Takeji Toizumi, Uetsuki Manabu, Tsumura Hiro’omi 2010.8.23-28“Shell midden formation and palaeoenvironment at Ra’s Jibsh, Oman”,11th ICAZ International Conference. Paris.
樋泉岳二・植月学・黒住耐二・江口誠一・津村宏臣 2010.6.27「オマーン・ラス・ジプス貝塚の古環境復原」日本文化財科学会第27回大会,関西大学.
樋泉岳二・植月学・津村宏臣 2009.7.11「動物遺体からみたオマーン・ラス・ジプス貝塚の古環境と生業」日本文化財科学会第26回大会.名古屋大学.
樋泉岳二 2008.11.9「動物遺体(貝・骨)」日本考古学協会2008年度愛知大会,南山大学.
Takeji Toizumi 2008.6.2 "Utilization of aquatic resources at the San'nai Maruyama site - Palaeoecology of the early Jomon period at the northern end of Honshu, Japan", The 4th Worldwide conference of the Society for East Asian Archaeology. Institute of Archaeology, Chinese Academy of Social Science.Beijing.
樋泉岳二・津村宏臣・早川裕一・堀出大介 2008.6.14「オマーン沿岸域貝塚における人類生態史と発達地形の総合調査-Ra’s Jibsh貝塚における調査を中心にして-」,文化財科学会第25回大会.鹿児島国際大学.
名島弥生・樋泉岳二 2007.12.1「南島考古学におけるフエフキダイ科魚類の属レベルでの同定とその意義」,第11回動物考古学研究集会.国立歴史民俗博物館.
津村宏臣・樋泉岳二・Enrico R. Crema・Hassan A. M. Al-Lawati 2006.6.17「オマーン先史海洋民俗に関する動物考古学・情報考古学的アプローチ-Ras Jibsh貝塚周辺の一般調査とバーチャル・アーカイブに関して-」,日本文化財科学会第23回大会.東京学芸大学.
樋泉岳二・津村宏臣・Enrico, R. Crema 2006.11.18「オマーンの先史貝塚と古環境-Ras Jibsh 貝塚周辺の一般調査-」,第10回動物考古学研究集会.山梨県立博物館.
樋泉岳二・菅原広史・宮城伸一 2005.10.1「沖縄津堅貝塚の脊椎動物遺体群からみた環境と生業」,第9回動物考古学研究会.伊達市だて歴史の杜カルチャーセンター.
樋泉岳二・津村宏臣・建石徹・西野雅人・植月学・大内千年・Enrico R. Crema 2004.8.27「南関東の縄文時代中期・後期貝塚における貝類の種別分布傾向とその評価-GISを用いた傾向面分析」,日本第四紀学会2004年大会.山形大学.
樋泉岳二・川田強・植月学 2004.12.16「福島県浦尻貝塚の調査と動物遺体の概要」,第8回動物考古学研究会.慶応義塾大学.
樋泉岳二 2003.11.8「縄文前期漁労活動の新知見-小田原市羽根尾貝塚の事例」,第7回動物考古学研究会.岡山市埋蔵文化財センター
樋泉岳二・津村宏臣・西野雅人 2002.8.23「東京湾東岸と印旛沼周辺の縄文後期貝塚群の遺跡立地と動物資源利用の諸相-GISを用いた遺跡古生態評価の試み-」,日本第四紀学会2002年大会.信州大学
樋泉岳二 2002. 11.8「脊椎動物遺体からみた先史琉球の環境と生業」,第6回動物考古学研究会.奈良文化財研究所.
樋泉岳二 2001.11.18「横浜市杉田貝塚の調査-東京湾南西部沿岸における縄文時代後期の動物資源利用の様相」.第5回動物考古学研究会.国立歴史民俗博物館.
樋泉岳二・津村宏臣・西野雅人 2001.8.1「東京湾東岸縄文後期貝塚群における古地理と動物資源利用-GISを用いた空間解析の試み-」.日本第四紀学会2001年大会.鹿児島大学.
山谷文人・樋泉岳二 2000.8.24「東京都中里貝塚におけるAMS法による放射性炭素年代と暦年代」.日本第四紀学会2000年大会.国立歴史民俗博物館
樋泉岳二 2000.4.22「低地性貝塚におけるGeoarchaeologyの実践-東京都中里貝塚の貝類遺体群分析による遺跡形成過程と古環境の復原」-,早稲田大学考古学会2000年度総会.
樋泉岳二 1996.11.9「フィリピン、ルソン島北部ラロ貝塚群の発掘調査」.第2回動物考古学研究会.名古屋大学.
樋泉岳二 1995.11.11「加曽利貝塚における貝層の季節性」.第1回動物考古学研究会.国立歴史民俗博物館.

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