尖石縄文考古館での実習風景
星糞峠黒曜石原産地遺跡の見学風景
7月9日(土)~7月11日(月)の日程で、明治大学文学研究科の「総合史学研究VI」が、明治大学黒耀石研究センターを利用して行われました。
授業の日程と実施項目は以下の通りです。
7月9日(土):茅野市の尖石縄文考古館において、同館所蔵資料の表面に残された赤色顔料の成分分析に関わる実習を、センター所蔵のポータブル蛍光X線分析装置(PXRF)を用いて行った。
7月10日(日):黒耀石研究センターにおいて施設紹介及び研究活動の概説、長和町立黒耀石体験ミュージアム見学、国指定史跡星糞峠黒曜石原産地遺跡の見学などを行った。
7月11日(月):佐久穂町の麦草峠黒曜石原産地見学、長和町の広原湿原および広原遺跡群の見学、下諏訪町の八島湿原および星ヶ台黒曜石原産地の見学を行った。
上記の日程の中で、黒耀石研究センターが継続している、人類と資源環境との関係解明を目指す研究について理解を深めるとともに、センターが具体的にどのような機材や方法を用いてこうした研究課題に取り組んでいるのかについて、実習を交えながら学ぶ機会となった。さらに、好天に恵まれた後半の2日間では、中部高地における人類の旧石器時代から縄文時代にかけての黒曜石資源利用について、遺跡や黒曜石原産地を実際に踏査しながら学ぶとともに、こうした研究を今後どのように進めていくべきかについて議論を深める機会となった。