プロジェクトと活動

国内黒曜石製遺物原産地推定

 石器時代の人々の活動を追及するための有効な分析方法のひとつである、石材の原産地推定研究において、黒曜石は特別な位置を占めています。それは、黒曜石が火山の噴出物として生成され、結晶構造をもたず、斑晶の含有量が少ないことから元素組成が安定しており、原産地毎の化学組成が異なっているからです。

 黒耀石研究センターは、装置の操作や測定の前処理が容易である点や、資料を非破壊で測定できるなどといったメリットにより、エネルギー分散型蛍光X線分析装置を用いて原産地推定を行っております。判別方法はRb分率{Rb強度×100/(A=Rb強度+Sr強度+Y強度+Zr強度)}、Sr分率(Sr強度×100/A)、Zr分率(Zr強度×100/A)、Mn強度×100/Fe強度、Log(Fe強度/K強度)という定性分析ですが、この方法は信頼性という点において固有の問題を抱えているため、黒曜石原石(パーライト・ピッチストーンも含む)を日本各地から採取し、記載岩石学,岩石化学的検討に基づく検証をおこなっています。

 これまでの分析事例は,北海道白滝服部台遺跡(旧石器),同県置戸安住遺跡(旧石器),青森県三内丸山遺跡(縄文),同県亀ヶ岡遺跡(縄文),岩手県川目A遺跡(縄文),東京都武蔵台遺跡(旧石器),山梨県釈迦堂遺跡(縄文),福井県鳥浜貝塚(縄文),広島県帝釈観音堂洞窟遺跡(縄文),佐賀県鈴桶遺跡(縄文),鹿児島県上場遺跡(旧石器~縄文),同県水迫遺跡(旧石器~弥生)など, 2011年度末までに日本全国の500遺跡以上,45000点以上に及んでおります。

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