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学長室

メディア授業デジタルコンテンツの拡充に向けて

2010年12月15日
明治大学

学長室専門員 上杉 和彦


 2007年度にスタートした本学におけるメディア授業は、2009年度に設置されたユビキタス教育推進事務室を中心に、着実にコンテンツの拡充を進めています。2010年度より授業自動収録システムを導入するなど、本学のeラーニング促進に向けた施設整備も本格的に始まりました。しかしながら、デジタルコンテンツの飛躍的拡充の実現に向けては、まだ多くの課題が残されているのが現状といえるでしょう。

 ところで、本学ホームページより最近のユビキタス教育関係のデータを見ると、グローバルCOEや各種のGPの成果、および学部独自のユニークな取り組みを反映したシンポジウムを収録したコンテンツが充実してきたことに容易に気がつきます。

 あらためて言うまでもないことですが、時間をかけた周到な準備の後に行なわれるシンポジウムの報告は、当然そのまま質の高い講義内容になります。また、討論や聴衆の反応も重要な要素になります。シンポジウムの記録が書籍として出版される時に、しばしばパネルディスカッションや参加者との質疑応答も含めて活字化されることがありますが、デジタルコンテンツとされる際にも同様なことを行なえば、極めて臨場感のある面白い授業内容となるでしょう。

 最近、学内に基盤を持つある学会の大会企画の討論に筆者が加わっていた時、ある教員から「この大会をユビキタスの方で収録するとしたら、どうすればいいんだ?」という発言が自然に飛び出しました。メディア授業展開の新しい流れを実感しました。

 シンポジウムあるいは研究会の報告を収録してメディア授業に使う、4本の報告なら4回分の授業に使える、教材としては当日のレジュメを用いる……メディア授業デジタルコンテンツの飛躍的拡充に向けて、こんな気軽な発想が突破口となるのではないでしょうか。

 なお、先ほどの教員の疑問への答えは、「ユビキタス教育推進事務室にご一報を」です。

<参考>
明治大学ユビキタス教育ホームページ
http://www.meiji.ac.jp/ubiq/