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学長室

第21回明治大学ホームカミングデーに寄せて

2018年10月18日
明治大学 学長室

リバティタワーの竣工を機に始まった「ホームカミングデー」も、今年で第21回を迎えました。この21年の間に神田駿河台の姿が大きく変化してきたことを感じられるでしょう。年に一度、卒業生である校友を歓迎するこのイベントは、「母校」というノスタルジックであたたかい言葉を思い起こすだけではなく、明治大学の新しい歴史を確認できる日なのです。卒業生のみなさんには、明治大学の今の姿を知っていただき、大学の未来を共にしていただきたいと思います。

かつての明治大学を知る者からすれば、現在の明治大学はまったく異なる姿をしています。本学法学部に入学してから54年が経過しましたが、自分の人生の変化以上に、明治大学の姿の変貌に驚きます。駿河台キャンパスは特に変化が著しく、法学部校舎であった場所だけがそのまま残っています。同様に和泉キャンパスの変化も大きく、第二校舎だけが当時の姿のままですが、その南側に新教育棟を建設する準備が始まりました。2019年春には留学生と日本人学生が共に生活し・学ぶ、「学びの場」として、明治大学グローバル・ヴィレッジの開設を予定しています。さらに生田キャンパスがあり、5年前には中野キャンパスができました。このような探求は、建学の精神に立脚しながら、常に新しいことに挑戦し変化してきた本学の証です。かつての記念館の古びた建物も今となっては良い思い出です。しかし、ノスタルジーだけでは、多くの方から支持される大学として居続けることはできません。思い出の校舎の向こうに新しい世界を築いていくダイナミズムが求められています。明治大学がこの21年にわたる躍進の経験を活かして、アジアのリーダーとなり、フロントラインに立つ大学へと変貌を遂げていることを確認していただく機会が、このホームカミングデーなのです。

今、明治大学卒業生であることを、プライドをもって言うことができます。志願者数は12年連続で10万人を超え、卒業生たちは政財界から学問、文化、スポーツ等あらゆる分野で活躍しています。先日のFIFAワールドカップでの長友佑都選手(本学校友)の活躍はみなさんの記憶にも残っていることでしょう。このプライドを維持していくためには、卒業生である校友とともに、大学がさらに発展していかなければなりません。「住する所なきを、まず花と知るべし」。共に前へ進みましょう!