学長室

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第13回明治大学シェイクスピアプロジェクト「Midsummer Nightmare」の公演に寄せて

2016年11月11日
明治大学 学長室

第13回明治大学シェイクスピアプロジェクト「Midsummer Nightmare」の公演にあたり、本上演を待ちわびていたシェイクスピアフリークをはじめとする皆さまに、一言ご挨拶申し上げます。

明治大学シェイクスピアプロジェクトは、この2年は4000名近い来場者があり、一大学の学生イベントの域を超えていると言っても過言ではない。また、とてもユニークで、驚くほど素晴らしい。ユニークなのは、プロの方々のサポートを借りながらも、企画・運営・翻訳・キャストのすべてを学生が主体となって行い上演されるということ、そして何よりもシェイクスピア作品の中心に届く力を持っているからである。2005年に、2回目となる「マクベス」の公演を、シェイクスピア全訳を敢行中の松岡和子さんと一緒に見たことがあった。見終わって二人で同じことを言った。「すごいね」。席を変えて、このマクベスの素晴らしさに乾杯した。特に私が感動したのは、主役のマクベスだけでなく、すべてがナイーヴで、自然で、だからこそマクベスの崩壊と敗北がリアルに見えたからだ。

ナイーヴさは、演劇の核心だ。プロでもそれを表現するのはなかなか難しい。プロは激しいエネルギーでつくりものを突破してこのナイーヴさに至ろうとする。ところが、明治大学シェイクスピアプロジェクトは、そのナイーヴな自然さをいつも表現してくれる。シェイクスピアの登場人物が時代を超えて観客の目の前にいるのだ。このシェイクスピアこそ、明治大学の美しく激しい生命のように思える。

今回上演される「Midsummer Nightmare」はどのような芝居になるのか。シェイクスピアの二つの作品を組み合わせてどのような世界観が表現されるのか。とても楽しみである。大昔には伝説的なピーター・ブルックによる白一色の「真夏の夜の夢」が上演されたこともあった。私は年寄だから、リアルタイムで見る機会があったのだが、大変な衝撃を受けた。あの自由さが、日本のシェイクスピアの演出を変えた。そして今回、明治大学シェイクスピアプロジェクトの「Midsummer Nightmare」が上演される。明治大学の学生の素晴らしさがここにある。ありがとう、みんな。ナイーヴで自然な生命にありがとう。

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