国際日本学研究科

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研究科長あいさつ

「国際日本学」の時代

国際日本学研究科長  田中 牧郎

国際日本学研究科長 博士(学術) 田中 牧郎


 国際日本学研究科は、日本に関する専門性を備え、国際的に発信できる真の国際人を養成することを目指して、2012年に新しく設置されました。
 「日本学」すなわち日本についての学問には、二つの流れがありました。一つは、16世紀に来日したキリスト教宣教師に始まる、日本に深い関心を寄せた外国人による日本研究の流れです。近代以後、まずは欧米に、そして世界の大学に次々と「日本学」の講座ができ、現在、伝統的な日本文化からポップカルチャーまで広く研究されています。もう一つは、18~19世紀に発達した「国学」、すなわち日本の本質を日本人が追究する学問の流れで、近代以後、国語学・国文学・国史学などに受け継がれて、現在も高度に発展を続けています。

 この、外から見た日本と内から見た日本とに二分されてきた傾向は、外国で活躍する日本人や日本で活動する外国人が大幅に増えた現在、大きく変わりつつあります。グローバル化によって、外からの日本観に日本人がゆさぶられ、日本に溶け込んだ外国人も内からの目で日本を見るようになってきたという変化です。この大きな変化は、今後、日本とは何であるか、日本はこれからどうすべきかについて、多様で深奥な見解を生み出していくに違いありません。まさに「国際日本学」の時代なのです。
 人の流れが大きく変わり社会が複雑化してきたことで、人々の日本への関心は、文化だけでなく社会システムにも、注がれるようになってきています。高齢化や人口減少など日本で際立つ社会問題や、環境保護や難民受け入れなど地球規模の取り組みが必要な問題は、いずれも、国際的な視野に立って日本はどうあるべきかという問いを突きつけています。

 このような背景のもと、国際日本学研究科では、人文科学と社会科学の双方に基盤を置き、国際的・学際的な視野で、日本の文化と社会を研究しています。あわせて、日本と関わりのある世界の地域のことも研究しています。留学生を多く受け入れ、日本人と共同で研究することによって、日本と世界への見方を多様なものにしています。そして、研究成果を国内外に向けて積極的に発信しています。それらの活動は、博士前期課程の、ポップカルチャー研究、メディア・社会・国際研究、多文化共生・異文化間教育研究、日本語学・日本語教育学研究、英語教育学研究、文化・思想研究の6領域、博士後期課程の、ポップカルチャー、社会・情報・国際関係、言語・国際交流、文化・思想の4分野に分かれて行っています。
 私の専門の、日本語学・日本語教育学研究領域を例にとれば、国語学の伝統を踏まえて日本語の歴史や構造を研究するとともに、外国語との比較分析や接触場面の考察を行い、日本人・外国人双方への日本語の教育や、社会問題の中に潜む言葉の問題のあぶり出しなどにも取り組んでいます。他の研究領域・研究分野でも、広い視野を持った多彩な研究が展開されています。 
 若々しく活気に満ちた「国際日本学」の研究の場に、志を持った学徒が集ってくださることを願っています。
 
以 上

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