Go Forward

国際関係法コース 国際法・国際経済法

担当教員が語る授業のポイントと受験生へのメッセージ

国際法・国際経済法 西元 宏治 教授

 グローバル化の進展とともに、近年、国際法が規律する領域は急速に拡大し、その内容・手続は多様化の一途をたどっています。結果として安全保障などの伝統的な外交分野だけでなく、人権・経済・環境などのさまざまな国内政策においても国際的な規律の影響のもとで政策形成がなされています。そのなかでもWTOやEPAに代表される国際経済法は、さまざまな規範、利害、そしてアクターが交錯し、国際/国内の法制度の相互浸透が著しい分野ですが、他方で、依然として主権国家を中心に構成される国際社会では、外交法、領域法、そして海洋法といった長い歴史的な背景をもつ分野が国際関係の安定に重要な役割を果たしています。
 主権国家によって構成される国際社会のなかで、国際法がどのように生成・発展してきたのかを歴史・判例・学説などの検討を通じて概観すると同時に、新聞・テレビなどで報道されている今日的な問題なども取り上げていきたいと思います。