Go Forward

教養科目 基礎運動実習

担当教員が語る授業のポイントと受験生へのメッセージ

基礎運動実習 多田 聡 教授

 〈学び〉に失敗はつき物です。個々の効力感を重視する基礎運動実習では、成功体験はいうまでもなく、失敗経験も大切にしています。教室をとび出し、級友らとスポーツを学んでいる間に、自分と対話しているもう一人の自分に気づくことがあればしめたものです。その発見こそが、スポーツに学び、身体に学んだという証なのです。
 ところで、笑顔がもっとも多く見られる科目は何だと思いますか。そう、〈失敗も笑顔で対処の体育実技〉ですね。「笑いがあるところ、コミュニケーションあり」ですが、その笑いには身体の動きが伴っていることを知っていますか。「身体は最も分かりやすい、世界共通の言語である」といわれる理由がここにあります。
 このように、基礎運動実習(体育実技)はコラボレーションの場であり、笑いを生みコミュニケーションを活性化するなど、心身活動の総和としての生命哲学を育む、豊かな時空間なのです。