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2015年度参加者からのメッセージ

M・Oさんの声(2015年度参加:女子,参加当時1年生)

 私がこのプログラムに参加してみて最も考えたことは、法学との向き合い方についてです。ハワイ大学春期法学研修での二週間、現地で英語を話し、異文化に触れ、様々な人に出会い数多くの体験をしました。またそれだけではなく、プログラムを通して学部生でありながら法科大学院での授業を体験できるという実は大きなメリットがあるのです。

 これまで一年間、法学部生として法学の勉強をしてきましたが、大学での法律の授業というと、その概念の説明や、条文の読みとりなどが核をなしています。もちろん法律を学ぶ者としてその基礎に触れることは必須です。そうではあるものの、辛い試験期間などを経て「今なぜ自分が法を学んでいるのだろう」などと考えてしまうこととがあるのもまた事実でした。

 一方ハワイ大学では、憲法や刑法から始まり、環境法、労働法まで、私たちが日本で触れたことのあるもの、そうでないものも幅広く学ぶことができました。講義の中で、法律ができた背景や、実際の事件との関係などを説明する内容が含まれ、法というものが身近に人々を救っているのだと改めて感じることができました。そして、私たちはこのために法を勉強しているのだと思えたことは自分自身の大きな成長であったと言えます。

 また、私は英語の難しい専門用語など全く知らないまま飛び込んだので、それぞれの科目を前日の夜にさらっと予習していました。すると、次の日の授業により余裕を持って臨むことができました。これは、どうやら日本での勉強にもつながる部分がありそうです。日本語の難しい法律専門用語など、私たちにとって外国語も同然です。しかし、どうせわからないではなく、自分から少し近寄ってみると案外興味を持てるのかもしれません。これからの勉強に対する態度を見直してみようと思うことができました。

 これからハワイ大学研修プログラムに参加する人には是非、この短期留学経験を通して、語学だけではなく法律の勉強についても考えてみてほしいと思います。