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問題分析ゼミナール(3年生)紹介[江下 雅之]

明治大学情報コミュニケーション学部 分析ゼミナール(3年生)紹介
江下 雅之 教授
(主要担当科目)情報社会論/メディアの歴史

≪学生へのメッセージ≫

 メディアを中心とする情報環境の変化は社会を変え,同時に,社会の変化は情報環境を変容させます。現在の情報環境は,どのような文脈で理解できるのか。この問題を考察することで,これからのメディアのあり方や社会の方向性を考えてみましょう。
■研究テーマ
  情報環境の〈いま・ここ〉:メディア史の視点からメディアの転換を考察する
■研究内容
 SNSを中心とする現在の情報環境を,マスメディア(雑誌・放送・映像音楽媒体等)やパーソナルメディア(手紙・電話等)の歴史的な変化を土台にして研究します。そこではライフスタイルやサブカルチャーの視点も重要です。ライフスタイルの変化に及ぼした雑誌や放送,音楽・映像媒体の役割,スマートフォンの普及前と普及後のメディアの利用スタイルやコンテンツの流通形態の関連性は主要な研究テーマです。
 我々の日常生活は情報環境により変化するのと同時に,日常生活の変化は情報環境の転換を促します。テレビの普及はアイドルを生み出し,アイドルの大量出現は雑誌のジャンルを変え,それが最終的にファッション誌の細分化につながり,やがて読者モデルへの注目を高め,SNSの需要促進要因ともなりました。情報環境の変化に注目することは,それに連動するライフスタイルとりわけ消費行動の変化に注目することでもあります。
 当ゼミでは,メディア史および消費・流行に関する基本文献を精読して基礎理論を修得し,メディア史の視点から今日的な情報環境の〈いま・ここ〉を理解し,今後の情報化の動向を考察することを目指します。このような研究には,自分自身の身近な現象を批判的に分析する姿勢が必要です。ゼミ活動を通じてさまざまな徴候を分析するスキルを鍛え,リサーチ実務の修得を目指します。
 
その他(学生へのアドバイス)
 企画・調査,マーケティング,商品開発等の職種を志望する学生を歓迎します。8月に他大学と合同のメディア研究会を実施します(ゼミ生は参加必須)。前期は文献の輪読を中心に,後期は個人研究の発表を中心に活動します。当ゼミの活動は多忙をきわめるため,課外活動やバイト,インターンシップ等よりもゼミ活動を優先できる学生を求めます。ゼミの活動状況を知りたい人は,ゼミ公式サイトで公開している議事録を参照してください(http://www.eshita-labo.org/seminar/)。
twitter(@massa27)やメール(twitterプロフ参照)による質問も可能です。