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問題分析ゼミナール(3年生)紹介[竹中 克久]

明治大学情報コミュニケーション学部 分析ゼミナール(3年生)紹介
竹中 克久 准教授
(主要担当科目)組織と情報/組織論

≪学生へのメッセージ≫

 現代社会には企業・病院・学校・刑務所といった多くの組織が存在しています。われわれはこれらの組織に所属・関与することなしに社会生活を営むことは不可能です。本ゼミナールでは「組織とは何かを知る」ことを通じて、現代社会の諸問題を分析・解決する道筋を、教員と学生の協働によって探ります。
■研究テーマ
組織社会学~現代社会を読み解く 
■研究内容
 現代社会は,組織(企業,大学,病院など)と関わらずに生活することは不可能なものになっている。その「関わり」は直接的なものから,間接的なものまで非常に多様である。
 しかし,その組織とはいったい何なのか?楽しく参加する組織もあれば,強制的に加入させられていたり,関わらざるを得なかったり,といった組織もあるだろう。
 もともと,「一人ではできないこと」を可能にするために組織はできることが多い。それによって一人では味わえないような一体感をもつことができたりもする。ところが,いつの間にか組織それ自体が意志を持って動き出したかのように,誰にも制御できないものになっていくことがある。たとえば今日では,メディアで組織の不祥事や,組織の「ウソ」である偽装問題を目にしたり耳にしたりすることがある種「当たり前」になっている。なぜ,このような社会問題は起こるのだろうか。また,過労死・過労自殺といった「悲劇」が引き起こされる背景には何があるのだろうか。
ただ,「問題が起こっている」ことを指摘することだけでは,学問ではない。なぜ起こったのか,なぜ起こってしまったのか,そして,なぜ今その問題がメディアなどで取り上げられるのか,そういった問いかけを通じて「当たり前」にとらわれない能力を養うことがこのゼミナールの目的である。
 3年次では,文献や記事などを共有しながら,活発にディスカッションを行っていく。また,ゼミナール大会に向けて,グループ研究を進めていく。
 4年次では,自らの研究テーマを設定し,プレゼンテーションを行いながら各人の研究内容をまとめ,卒業論文を作成する。
その他(学生へのアドバイス)
 常識を疑ったり,常識を打ち破ったりすること,それは,ゼミナールに参加するみなさんのコミュニケーションから生まれると考えています。私はその中の一員として,サポートしたいと考えています。とにかく,楽しいゼミにしたいですね。