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小田光康ゼミナールの学生がIOC認可記者としてリオ五輪を取材

2016年09月07日
明治大学 情報コミュニケーション学部事務室

リオデジャネイロ市内で行われたIOC総会を取材するフーラATR編集長と橋本ATR Japan編集長リオデジャネイロ市内で行われたIOC総会を取材するフーラATR編集長と橋本ATR Japan編集長

IOCのジョン・コーツ副会長(IOCの2020年東京五輪調整委員会委員長)をリオ五輪中に取材する橋本ATR Japan編集長IOCのジョン・コーツ副会長(IOCの2020年東京五輪調整委員会委員長)をリオ五輪中に取材する橋本ATR Japan編集長

リオ五輪記者証を持ったジャーナリストに配布されるプレスキット(取材説明書、交通機関カード、リュック、ジカ熱用虫よけスプレーなど 橋本撮影)リオ五輪記者証を持ったジャーナリストに配布されるプレスキット(取材説明書、交通機関カード、リュック、ジカ熱用虫よけスプレーなど 橋本撮影)

リオ五輪選手村前の芝生に座り記事を書く橋本ATR Japan編集長リオ五輪選手村前の芝生に座り記事を書く橋本ATR Japan編集長

リオ市内で行われた2020年東京五輪組織委の記者会見 橋本撮影リオ市内で行われた2020年東京五輪組織委の記者会見 橋本撮影

リオ市内で2020年東京五輪組織委の森喜朗会長と歓談するフーラATR編集長 橋本撮影リオ市内で2020年東京五輪組織委の森喜朗会長と歓談するフーラATR編集長 橋本撮影

膨張する五輪予算を批判する小池百合子氏が東京都知事に就任 小田ゼミ・佐野圭弥ATR Japan記者撮影膨張する五輪予算を批判する小池百合子氏が東京都知事に就任 小田ゼミ・佐野圭弥ATR Japan記者撮影

就任記者会見をする丸川珠代五輪担当相 小田ゼミ・佐野圭弥ATR Japan記者撮影就任記者会見をする丸川珠代五輪担当相 小田ゼミ・佐野圭弥ATR Japan記者撮影

対談する鈴木大地スポーツ庁長官(左)と室伏広治氏(右) 小田ゼミ・平田秀祐ATR Japan副編集長撮影対談する鈴木大地スポーツ庁長官(左)と室伏広治氏(右) 小田ゼミ・平田秀祐ATR Japan副編集長撮影

2016年3月卒業式の小田ゼミ記念写真2016年3月卒業式の小田ゼミ記念写真

 明治大学情報コミュニケーション学部小田光康ゼミナールと同志社大学社会学部メディア学科小黒純ゼミナールでは、米五輪専門メディア、「Around The Rings(ATR)」の協力を得て、教員と有志学生らが、ジャーナリズム教育の実践の場として非営利型パブリック・メディア「ATR Japan」(代表:小田光康准教授)を運営しています。学生がそのホームページを立ち上げてSNSと連携させながら、五輪関連の報道をしています。
 
 そしてこのたび、この編集長を務める当ゼミOBの橋本大周君(明治大学大学院情報コミュニケーション研究科1年(指導教員:中村義幸教授))が米国オリンピック委員会(USOC)を通じて国際オリンピック委員会(IOC)から記者証を発行され、世界中からトップレベルのジャーナリストが集うリオデジャネイロ五輪の取材に当たっています。

 橋本君はリオ五輪開催中の現地で、IOCのジョン・コーツ副会長の単独取材に成功しました。コーツ氏はIOC調整委員会の委員長も兼任しており、2020年東京五輪の最高責任者です。ベテランのマスコミ記者といえども、IOC幹部に単独取材するのはとても困難で、これはスポーツ・ジャーナリズム界の「金メダル」ものといっても過言でありません。橋本君は大手マスコミ無所属で最年少の日本人取材記者という意味で、「五輪史上初」です。

■ATRについて
 米ジョージア州アトランタに本部を置くATRはエド・フーラCEO兼編集長が1990年に創立した五輪専門の報道機関で、1992年のバルセロナ大会から2016年のリオデジャネイロ大会まで夏季・冬季の五輪すべてを取材してきました。国際オリンピック委員会(IOC)の本部があるスイス・ローザンヌに特派員を置き、総勢約20人のジャーナリストがIOCや日本オリンピック委員会(JOC)など各国のオリンピック委員会、国際競技団体(IF)を中心に取材活動をしています。五輪大会の競技そのものよりも、五輪を取り巻く政治・経済・社会に関する出来事を取材対象にしていることが特徴です。また、フーラ編集長は毎日新聞で『五輪を語ろう』という連載コラムを担当しています。

 ATR Japanは、ATRの名の下で2020年東京五輪パラリンピック関連の取材を実施し、ATRに対して英語記事を提供しています。同時に、日本語の独自のホームページでも同様の五輪関連記事を配信しています。

■米国大学のジャーナリズム教育と非営利活動法人型メディア
 名門コロンビア大学など多くの米国大学にはジャーナリズム関連の学部や学科、大学院研究科があり、ジャーナリズム教育の一環として、学内に学生が主体となった非営利活動法人(NPO)型のメディアがあります。既存のマスメディアと連携しながら地域報道や調査報道の分野で実績をあげ、市民参加型であるパブリック・ジャーナリズムのかたちを模索しています。

■日本のジャーナリズム教育とATR Japanの活動
 戦後の日本の大学でもGHQの助言もありジャーナリズム関連の学部・学科が設置され、実践的なジャーナリズム教育を目指してきました。明治大学もその一つです。IT革命以降、この一環として大学やそのゼミがホームページなどのメディアを運営し、学生が取材したニュース記事などの情報発信を行っています。

 ATR Japanの活動はこれに準ずるものですが、学生が文部科学大臣や五輪担当大臣、組織委員会などの記者会見に出席し、マスコミの記者と同じ土俵で取材をしていることに大きな特徴があります。学生が独自の日本語サイトを運営して報道し、さらにはニュース価値によってプロのメディアであるATR本誌に英文記事を掲載するのは、これら本格的なジャーナリズム活動を通じた大学でのジャーナリズム教育は、日本国内大学では初めての試みとなります。

 ATR Japanではこれまで、2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会や文部科学大臣、五輪担当相や東京都知事の記者会見など、マスコミ記者と同じ土俵に立って、五輪関連のパブリック・ジャーナリズムを実践してきました。橋本君は学部生時代からATR Japanの編集長として、森喜朗組織委会長や舛添要一前都知事への独自取材を試み、独自の視点から英語と日本語で報道してきました。これがUSOCに認められました。

■ATR Japanを通じたジャーナリズム教育への考え方
 小田ゼミと小黒ゼミでは一般市民がジャーナリズム界に積極的に参加するパブリック・ジャーナリズムの実践をしています。取材報道の自由はマスコミだけの特権でなく、日本国憲法第21条の「表現の自由」に裏打ちされたパブリック(一般市民)の基本的人権の一つです。この活動には市民社会から負託されたジャーナリズムのための規範意識が求められます。ATR JapanではIndependence(権力など取材対象からの独立性)、Critical・Professional Skepticism(真実追究ためのプロフェッショナルな批判的視座)、そしてIntegrity(市民社会や取材対象への誠実さ)を掲げています。最後のインテグリティはスポーツのフェア精神にもつながると考えます。

 五輪関連の取材を続けるATR Japanの使命は、世界最高峰のアスリートらの身体運動という芸術を克明に描写し、選手の口からふとこぼれ落ちたスポーツにかける喜怒哀楽という発露を注意深くすくい上げ、試合の結果と共に広くあまねく社会に伝えることがまずあります。これは市民社会の豊かさや潤いにつながると考えます。同時に、五輪大会が適切に準備・運営されているか、その情報開示や説明責任が果たされているかなど、五輪を含むスポーツのあるべき姿の維持と健全な発展を見守るために、権力からの理不尽な圧力や介入を常に監視し、市民社会に向かって警笛を鳴らしていくことがあります。

 リオ五輪が開かれているブラジルは移民国家で、その人種や文化の多様性に特徴があります。ATR Japanもリオ五輪取材団の多様性を広げる一翼を担い、新たなジャーナリズムのかたちを創造していきます。(文責:小田光康)

ATRのHP:http://aroundtherings.com/site/1/Home
ATR JapanのHP:http://aroundtherings.jp/
ジョン・コーツIOC副会長単独取材記事http://aroundtherings.jp/2016/08/11/%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%84ioc%E5%89%AF%E4%BC%9A%E9%95%B7%E3%80%8C%E3%81%AA%E3%81%AB%E3%82%82%E5%A4%89%E3%82%8F%E3%82%89%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%A0%E3%82%8D%E3%81%86%E3%80%8D%E3%80%81%E4%BA%94/
毎日新聞で『五輪を語ろう』http://mainichi.jp/sportsspecial/articles/20160517/ddm/035/070/092000c

以 上
 

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