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情報コミュニケーション
学部

フジテレビと共同のメディアリテラシー講座「映像表現論」の実施報告

2018年10月03日
明治大学 情報コミュニケーション学部事務室

プロのスタッフによる指導プロのスタッフによる指導

カメラ撮影の練習カメラ撮影の練習

一誠堂書店での取材風景一誠堂書店での取材風景

お茶の水大勝軒での取材風景お茶の水大勝軒での取材風景

番組の収録現場番組の収録現場

フジテレビの方の指導フジテレビの方の指導

裏方での活躍裏方での活躍

緊張の走る本番緊張の走る本番

 情報コミュニケーション学部では,株式会社フジテレビジョン(以下,フジテレビ)と共同で,番組制作を通じてメディアリテラシーを実践的に身に着ける授業科目「映像表現論」を設置しています。

この授業では,フジテレビの朝の情報番組「めざましテレビ」内のコーナーのひとつである「ココ調」を模して番組を制作します。通常の授業期間では学内でVTRを作成し,夏季休業期間中の1日を使ってスタジオでの収録を行う実践型の授業です。

授業時間中には,カメラなどの機材の使用方法や撮影・取材の段取りから学びます。その後,チームごとに設定したテーマに沿って,授業時間外にも主体的に取材や撮影を進めます。学内外の施設や店舗への取材交渉もすべて学生たちが行いました。そうして収集した膨大な量の映像や情報をもとに,ひとつの番組を作り上げます。

8月の収録当日,フジテレビ湾岸スタジオにおいて,日々番組制作に携わるプロのスタッフの指導の下,実際に使用されている撮影機材等を使用し収録に臨みました。
2つのグループに分かれ,実際に番組に出演するキャスターやナレーターだけでなく,番組進行の中心となるプログラムディレクター,出演者に進行の指示を出すフロアディレクターや,カメラマン,音声,映像の切り替え作業を行うスイッチャーなど,裏方の仕事まで全て学生たちが担当しました。
キャスターは話し方や表情,ナレーターは読み上げるスピードなど,それぞれの役割の中でよりよい番組を完成させるための練習を何度も繰り返しました。

リハーサルでは機材の操作方法や収録の流れを入念にチェックし,いよいよ本番に臨みますが,撮り直しなしの一本勝負のため,緊張感のある収録現場となりました。当日初めて現場に立ち本番を迎えるため,慣れない部分がありつつも,苦労しながら収録を終えた時には,学生たちの表情は達成感に満ち溢れていました。

収録後には,この日のスタジオでの撮影や半年の授業の中で感じたことを振り返りました。
その後,情報コミュニケーション学部学部長の大黒先生から,「この授業では完璧な番組を作ることが目的なのではなく,試行錯誤をし,何度も失敗することで何かを学びとることが大切」とのお話をいただきました。

【 受講者の声 】

・短時間の番組を制作するために,取材を長時間したり,映像の素材をたくさん集めたりする必要があるのだということを初めて知った。ひとつの番組には想像以上の時間が費やされているということがわかり,テレビ番組の見方が変わった。

・インタビューを行う上で,相手から必要な情報を引き出し,要点を抽出する作業がとても難しかった。質問が多くなりすぎてしまい,自分たちの考えの方向性がぶれてしまうことがあった。

・テレビ番組を普段見ている時は,出演者しか見えないが,その裏で多くの人が協力し,番組を支えていることを知ることができた。

・取材に行く前には,綿密な計画を立ててから行かないといけないことがわかった。後から足りない部分を撮り直すことは大変で,時間もかかるため。また,どのような視点で番組を撮っていくかを明確にして取材に臨まないと,いい映像を撮ることはできない。

・チームのメンバーで協力したからこそ,番組を作り上げることが出来た。チームワークの大切さを,身に染みて感じた。

【 各班のテーマ 】
(1部) 
A班 お茶の水大勝軒
B班 夏目漱石を感じられる街!? 神保町と御茶ノ水
C班 駿河台キャンパスの知られざる施設
(2部)
D班 駿河台キャンパス周辺での大人の嗜み
E班 駿河台キャンパスの隠れた校舎の魅力
F班 明治大学の名物教授 その魅力に迫る!



この「映像表現論」の授業を通して両グループが制作した番組を掲載していますので,ぜひご覧下さい。