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情報コミュニケーション
学部

2018年度アセアン学生交流派遣プログラム(タイ)実施報告

2018年10月22日
明治大学

短期受入留学生らとの再会短期受入留学生らとの再会

受入留学生との再会 KMITLでの学生交流受入留学生との再会 KMITLでの学生交流

8/28 タイ文化を学ぶ8/28 タイ文化を学ぶ

8/29 現地学生と合同発表の準備8/29 現地学生と合同発表の準備

8/29 NTT Communications 見学 8/29 NTT Communications 見学

8/29 企業見学での質疑8/29 企業見学での質疑

8/30 「メディアで知る日本」発表8/30 「メディアで知る日本」発表

9/5 三菱自動車タイランド見学9/5 三菱自動車タイランド見学

9/7 タイの学生と合同発表9/7 タイの学生と合同発表

9/7 修了式授与9/7 修了式授与

9/7 一人ひとりがスピーチ9/7 一人ひとりがスピーチ

9/7 修了式を終えて9/7 修了式を終えて

9/7 修了式での集合写真9/7 修了式での集合写真

9/8 アユタヤ遺跡見学9/8 アユタヤ遺跡見学

9/8 アユタヤ遺跡での象乗り9/8 アユタヤ遺跡での象乗り

バンコクにある明治大学アセアンセンターでバンコクにある明治大学アセアンセンターで

情報コミュニケーション学部は、2018年8月27日(月)から9月9日(日)まで、タイ・バンコクへ学生を派遣する「アセアン学生交流プログラム」を実施しました。本プログラムは6月に行われたタイ・ラオスの短期留学生受け入れプログラムとあわせて双方向での学生交流を実現するプログラムです。今年度は情報コミュニケーション学部生18名(1年生9名、2年生7名、3年生1名、4年生1名)が参加しました。現地では6月に受け入れた学生が中心となって活発な交流が行われました。

本学部生は、本派遣プログラムへの参加及び受け入れプログラムでのサポート等をあわせて、「国際交流(タイ)」科目(2単位)を修得することができます。「国際交流(タイ)」の主な目的は、(1)学生のキャリア形成において、今後一層重要なパートナーとなるアセアン諸国の同世代の若者と交流することを通じて、文化の異なる社会に果敢に飛びこめる積極性を育むこと、そして、(2)日本・タイの学生双方が互いの社会の多様性を認識し、異なる文化を尊重する態度を養うとともに、自国の文化への理解を深めることの2点です。

現地での活動は主にシーナカリンウィロート大学人文学部日本語学科で行い、本プログラムのために特別に工夫された現地の授業で以下のような活動をしながらお互いの文化や社会に関して学びました。
1つ目は、「メディアから知る日本」というテーマで、プレゼンテーションを行い、日本の文化社会を紹介しました。日本語学科2年生から4・5年生までの多くの学生が参加し、活発な質疑が行われました。タイの学生からも同様に「メディアから知るタイ」というテーマでのプレゼンが行われ、お互いの文化や社会についての理解を深めました。
2つ目は、現地学生(3年生)と合同で行う調査・発表です。現地の学生と話し合い、テーマを決めて、日本やタイの違いなどに関する調査を行い、みんなで発表を行うというものです。5回に渡る授業のほか、課外の時間を使って現地の学生と共同で作業することは、参加学生にとって非常に楽しく有意義な経験だったはずです。

その他、現地の授業科目「観光」の実習として、参加学生が2・3名ずつに分かれて、タイの学生が企画する8つの観光ツアーから選んで市内観光を行なうなど、タイの学生と親密に交流するアクティビティが数多くありました。

企業見学では、NTTコミュニケーションズ・タイランドと三菱自動車タイランドの2箇所を訪問しました。NTTコミュニケーションズではデータセンターを見学させていただき、私たちの生活やビジネスに不可欠のネットワークサービスが安全性や安定性の点でどのように堅固に守られているかということを知ることができました。その他、現地で働く日本人スタッフに海外で働くことについての経験や経緯について話をうかがうこともできました。三菱自動車タイランドでは、日本の工場とは違う様々な配慮のもと工夫が行われたりしている点に学生の関心が集まっていました。また、事後の質問に答える形で、現地に駐在している方々が、異なる文化について知り、尊重する態度の大切さなどが強調され、学生たちに強い印象を与えました。

シーナカリンウィロート大学で行うプログラムの最終日、修了式の後、一人ひとりがスピーチを行い、派遣期間中に得たことや感じたことをそれぞれの言葉で述べました。以下、スピーチの中で述べられたことを抜粋して紹介します。

「特に心に残っているのは、やはり合同発表のプレゼンテーションです。同じグループのタイの学生と、一つのプレゼンテーションを作り上げるという経験は、とても貴重なものでした。これまでになかった気づきがたくさんありました。」(1年女子)

「3年生の皆さんとは合同発表の準備をしていく中で交友を深めることができ、またその調査の段階ではタイ人の優しい国民性を感じることが出来ました。」(1年女子)

「まず驚いたのは、タイの人々の人間性です。初めてバディと顔合わせをした時私はとても緊張していましたが僕の2人のバディはとても笑顔で暖かく迎えてくれました。とても嬉しかったことを覚えています。次にすごいと思ったことは、それは学生の真剣さです。こちらの学生は本気で学業に取り組んでいました。これも私にとって何かを本気で始めるきっかけとなったと思います。」(1年男子)

「この研修で一番実感したのは日本のアニメやゲームは日本を知ってもらえる大きなきっかけになっていることです。僕は人よりそういった知識がある方なのですが、それでも知らないこともあり、自分の国への理解が足りないと痛感しました。」(2年男子)

「このプログラムに参加したからこそ日本の友達と旅行するのでは味わえないタイを楽しむことができました。沢山のステキな友達ができました。毎日とても充実していて楽しかったです。」(2年女子)


≪2018年度アセアン学生交流派遣プログラムスケジュール(一部紹介)≫

8月27日(月)  バンコクに到着

8月28日(火)  アセアンセンターにてオリエンテーション,シーナカリンウィロート大学人文学部で 開講式,学生交流アクティビティ

8月29日(水)  合同発表準備① 発表テーマの検討,企業見学: NTT Communications (Thailand), データセンター

8月30日(木)  本学部学生によるプレゼンテーション 「メディアで知る日本」,SWUツアー (学内見学+学生交流),合同発表準備② (調査日)

8月31日(金)  合同発表準備③ (調査日),タイ語講座

9月 1日(土)  (バンコク在住の有識者・留学生らのパネルディスカッション)

9月 2日(日)  自由行動日

9月 3日(月)  「メディアで知るタイ現代社会」,合同発表準備④

9月 4日(火)  SWU学生企画による市内観光ツアー

9月 5日(水)  企業見学:三菱自動車タイランド,モンクット王ラカバン工科大学(KMITL) 教養学部 日本語学科訪問,学生交流

9月 6日(木)  現地学習(企業見学のふり返り), 合同発表準備⑤

9月 7日(金)  合同発表会 (発表20分 + 質疑 5分)修了式,本学参加学生によるスピーチ,学生お別れパーティ

9月 8日(土)  アユタヤ世界遺産等見学

9月 9日(日)  自由行動・深夜バンコク発

9月10日(月)  早朝 帰国

※ 本プログラムは、来年度もほぼ同様の時期・内容で実施予定ですが、訪問先、内容などは変更される可能性もあります。

なお、本プログラムの参加者のうち3名は先行して、文部科学省に採択を受けた「大学の世界展開力強化事業」取り組みである「CLMV学生会議」(8月24日(金)〜26日(日)に参加し、アセアンの学生らと「持続可能な開発目標(SDGs)」を踏まえてアジアで進む都市化の問題についての議論に加わりました。