経営学部

フィールドスタディD(中国:カク先生)実施報告

2017年04月25日
明治大学


9月16日、羽田空港から大連周水子国際空港へと向かった。前期のフィールドスタディCに続き、二度目の中国研修ということで、日本とは違う中国の空気に少し懐かしさを感じた。
 9月17日は社会見学を通じて、各々日本とは違う食や文化を体感し、大連の街並みを満喫した。
 9月18日は、松下冷鏈有限公司に伺った。同会社の工場では、商業用の冷蔵・冷凍庫の開発・生産を行っていた。工場や展示室を見学させていただき、質問にも丁寧に答えていただいた。また、企業理念を大切にされていることが伺われた。夜は、T&Tグローバル株式会社の方にご馳走になった。
 9月19日の午前中は、現地の大学生にプレゼンテーションを行い、中国の季節のお菓子である月餅を頂きながら交流をした。お互いの国のことや趣味のことを時折英語を交えながら話すことができ、日本以外の場所で違う国の年齢の近い方々と交流できた時間はとても貴重で有意義なものとなった。その後、大学内を案内してもらい、大学の敷地の広さに驚いた。午後はT&Tグローバル株式会社にお邪魔した。紙おむつの流通を担当している会社であり、日本製の高品質な紙おむつが中国国内でどのように流通しているのか貴重なお話を伺うことができた。夜には大連から青島へ移動した。
9月20日から22日の3日間にわたり、海信日立空調系統有限公司に伺った。副総経理や人事部の方、品質管理部の方などの管理層の方々に加え、現場作業員の方にもお話を伺うことができた。日本と中国の合弁会社であり、製造面は日立の方針を管理面は海信の方針を取り入れていて、グローバル経営で大切なのはお互いを理解することであるということを体感することができた貴重な機会であった。また、時代的に機械化が進んでいるが、機械では代替できない人による技術があること、改善活動の促進に力を入れていることなど、非常に多くの話を伺うことができ、得るものが多く良い学びの時間となった。
 9月23日の午前中は、海信集団公司に伺った。展示室を見学させていただき、高い技術で、テレビや端末機械をはじめとする電気製品が数多く並んでおり、感動した。また、海信においてインターネットを通じた販売はどのように行われているかという話も伺うことができ、貴重な時間となった。午後は、文泰商学院にお邪魔して、経営学に関する講義をしていただいた。夜は青島の街を社会見学し満喫した。
 9月24日は、青島流亭国際空港から、北京を経由して羽田空港へと帰国した。
 今回のフィールドスタディを通して、企業の方に貴重なお時間を割いていただき、得がたい有意義な経験を得ることができた。今回学んだことを今後の研究に生かしていきたい。受け入れていただいた企業の方々にこの場をお借りして謝意を述べたい。ありがとうございました。

カク 燕書 専任教授