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フィールドスタディD(ベトナム:大石先生)実施報告

2018年04月17日
明治大学

住友商事にて住友商事にて

TOTOにてTOTOにて

ハノイにおけるロッテマートハノイにおけるロッテマート

ハノイにおけるイオンモールハノイにおけるイオンモール

Golden GateにてGolden Gateにて

フランジアにてフランジアにて

ハノイ大学ハノイ大学

ハロン湾にてハロン湾にて

エースコックエースコック

バイク天国バイク天国

サイゴン中央郵便局サイゴン中央郵便局

クチのトンネルクチのトンネル

1.目的
 今回のフィールドスタディは、新興著しいベトナムにおける企業のマーケティング活動を探求することが目的である。
 ベトナムは日本の約9割の国土面積を持ち、南北に長い、人口約9300万人のASEAN新興国である。人口の8~9割がキン族(ベトナム族)であるが、少数民族が50以上ある。言語はベトナム語、宗教は国民の8割が仏教徒である。中国と同じく、社会主義的市場経済を標榜しており、共産党一党独裁ではあるもののビジネスとしては資本主義国におけると同様の活動ができる。実質GDPの成長率が6%を超え、一人当たりの名目GDPも2000ドルを超えてきたことから、それまでの海外輸出向けの生産拠点から市場としても魅力も高まっている。とりわけ、ハノイとホーチミンは人口が700万人を超えており、一人当たりの名目GDPも5000ドルを上回ると言われており、サービス業などにとって魅力的な市場となっている。

2.旅程
2018年2月26日(月) 成田国際空港⇒ハノイ・ノイバイ国際空港
2月27日 (火) 住友商事 JETROハノイ TOTO 会合(紫紺会)
2月28日 (水) JACリクルートメント 見学(ロッテマートとイオンモール)
3月01日 (木) Golden Gate 見学(旧市街) 大石講演(JETROハノイ)
3月02日 (金) フランジア ハノイ大学
3月03日 (土) 午前:自由行動 午後:ハロン湾へ移動
3月04日 (日) 午前:ハロン湾クルーズ 午後:ノイバイ空港からホーチミンへ
3月05日 (月) エースコック ファミリーマート 会合(JETROホーチミン)
3月06日 (火) 東芝コンシューマープロダクツ イオン
3月07日 (水) 電通 学生はエクスカーションでマレーシアへ、大石は帰国
3月08日 (木) 大石・成田国際空港着

3.訪問先概要
 多くの企業・組織を訪問したので、1社ずつ紹介することは紙幅の都合で遠慮したい。詳細は現在学生が報告書を作成しているので、そこで具体的なコンタクトパースンを含めて紹介する。
 ここでは、全体像をみてみよう。多くは日系企業である。住友商事、TOTO、JACリクルートメント(人材マッチング)、フランジア(ソフトウェア開発)、エースコック、ファミリーマート、東芝コンシューマープロダクツ、イオン、電通がそうだが、製造業者はTOTO、エースコック、東芝コンシューマープロダクツの3社のみである。これは、近年、サービス業者の国際化が進展していることを考慮し、あえてサービス業者の調査を多くしたからである。ロッテマートとGolden Gate(多彩なブランドを展開する外食企業)は韓国企業であり、韓国企業のベトナム進出の多さから選択した。サムスン系の製造業者が都合で訪問できなかったのは残念だったが、日系企業との比較で興味深かった。
 JETRO(日本貿易振興機構)は言うまでもなく日本の政府系機関である。ハノイでは2回訪問し、1回目は所長よりベトナム概要のレクチャーを受け、2回目は大石が現地の日系企業社長約30名にベトナム市場開拓について講演した。ホーチミンでは担当者が我々全員を夕食に招待していただいた。
 予想通り、トップマネジメントにおけるベトナム市場開拓の強い意欲を感じた。サービス業はもともとローカル志向なので、オフショアリングのフランジアを除き、当然、ベトナム市場が対象である。製造業3社も、一部輸出は行っているものの、販売の大半はベトナム国内であり、ベトナム市場開拓に叡智を傾けていた。大石は過去に何度かベトナム調査をしており、数度目の訪問となる企業も多かったが、以前に比べてベトナム市場開拓に強い意欲と関与を感じた。当然、かつてより競争は激しくなっているものの、市場全体が拡大しているので、多くの企業で業績は好調である。共通する成功要因は、日本本社のトップマネジメントの強力な支援、優秀な現地マネジメント、現地ニーズに合った製品・サービスの提供、現地スタッフの有効活用などである。共通する問題点は、政府の許認可が複雑で不安定、サポーティング・インダストリーの未発達、インフラの未発達、従業員の離職率が高い、賃金の高騰などである。

■住友商事
ベトナム最初の訪問であり、最初は学生も少々緊張していたが、ベトナム概況など丁寧に説明していただき、学生も徐々にほぐれてきた。後半には積極的な質疑応答がなされた。
 JETROは同じ建物の同じ階にある。

TOTO

便器は陶磁器である。陶石を砕いて練り、整形して乾燥させ、焼く。その過程で形が収縮し、変形する。最終的な出来上がりを予想して製造工程を管理するが、歩留まりの維持が難しい。


■ハノイにおけるロッテマートとイオンモール
ロッテマートは高級百貨店であり、イオンモールはショッピングセンターである。当然、高級ブランド店はロッテマートに多く、日本の店舗・商品はイオンモールに多い。立地も異なるが、対象としている消費者層が異なっている。

■Golden Gate
韓国系の同社では、すべて英語での説明、質疑応答であった。韓国料理だけでなく、日本料理、タイ料理、インド料理など多様なカテゴリーで多様な店舗を展開している同社は、日本の外食企業と異なり、IT企業のようであった。英語での質疑応答を積極的にやった学生たちは頼もしい。

■フランジア
ソフトウェアのオフショアリングを行っているフランジアだが、奨学金制度など現地の有力大学と強い絆を築き、そこから優秀な技術者をリクルートしている。参加した学生たちは「こんな会社で働きたい」と異口同音にもらしていた。

■ハノイ大学
ハノイ大学日本語学部の学生と懇談した。残念ながらパソコンの故障で、お互い事前に準備したプレゼンテーションはできなかったが、その分、長い時間話し合いをすることができた。ベトナムの人は小柄な人が多く、日本人学生よりも幼く見えるが、考え方はしっかりしている。大きな眼鏡は韓国の影響か。

■ハロン湾

週末を利用して、世界遺産のハロン湾まで足を延ばした。ハロン湾はベトナム戦争の発端となった「トンキン湾事件」のトンキン湾の北西部にある湾。大小さまざまな3000もの奇岩・島々が点在する。クルーズの途中、鍾乳洞を見学し、記念撮影。

■エースコック

ホーチミンに本社のあるエースコックは、2000年に発売した「Hao Hao」という即席麺で一躍ベトナムのナショナル・ブランドになった。ベトナム国内の市場シェアは少し下がったとはいえ、未だに50%以上ある。トレードマークが日本の豚から子供になっているのは近隣のイスラム市場を考慮してのこと。

■バイク天国
ベトナムは相変わらずバイク天国である。この写真はまだ可愛いもので、朝夕のラッシュの時には文字通り道路はバイクで埋め尽くされる。かつてと変わったのは、スクーターが増えたこと、皆ヘルメットを被っていること、ほどほど信号を守るようになったこと、か。

■サイゴン中央郵便局
フランスの占領時代、1891年に完成したもの。パリのオルセー美術館をモデルにしたと言われるが、コロニアルスタイルの内装が美しい。同所の前にはカトリックの大聖堂があるが、そこも名称は「サイゴン大教会」。「サイゴン」という旧地名にこだわっているところが面白い。

■クチのトンネル
ホーチミンから北へ70km離れたところにある、ベトナム戦争の遺跡。圧倒的な兵力を有する米国軍に抵抗するため、クチの人々は全長200kmを超えるトンネルを掘り、神出鬼没で戦い続けた。トンネルの中には生活できる空間もある。大石のみの訪問。

大石 芳裕 専任教授
 

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