経営学部学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)

目指すべき人材像

 明治大学経営学部は,高度経済成長を目前に控えた1953年に,経営教育の必要性という時代の要請に応え,私学最初の経営学部として創設されました。以来,常に社会を牽引する経営人材を輩出してきました。現在の教育理念は,「グローバル経営人材」と「価値創造人材」の育成です。複眼的視点をもって,ローカルからグローバル,営利から非営利にわたる幅広い経営課題を発見・解決し,新しいビジネス環境の開拓から,日常業務の価値を見いだすことに至るまで,組織体をリードできる「個」の強い人材を養成していきます。

 経営学科は,予測が難しい環境のなかでも,革新と創造により,企業をはじめとする経営主体の価値向上を探求できる人材を育成します。
 会計学科は,会計というグローバルビジネス言語を用いて組織体の社会的価値を創造・評価することができる人材を育成します。
 公共経営学科は,行政組織や公共サービスを担う組織を通して,社会課題を発見・解決できる人材を育成します。

具体的到達目標

 経営学部では国内から国際社会まで幅広く活躍できる人材育成のため,以下の能力の獲得を目標にします。
(1) 高い倫理観とリーダーシップ
(2) 歴史的・地理的・文化的背景や多様な人間の特性を理解して協働する能力
(3) 英語・会計・ICTスキル
(4) 経営に関する理論・知識を理解し,実践する能力
(5) 多様な環境において課題を発見し,解決する能力

 経営学科到達目標
(6) 経営に関わる諸理論の理解を踏まえ,経営主体・経営資源・経営環境に関する具体的知識・データに基づいて経営課題を発見・分析する能力
(7) 経営主体・経営資源・経営環境に関してその多様性と普遍的構造を,歴史・地理・文化など多様な視点から理解し,企業の社会的使命の達成と経営課題の解決に向けて主体的・組織的に構想・実践する能力

 会計学科到達目標
(6) 会計の専門用語とデータを適正に用いて,組織体とその事業活動にかかわる人々との円滑なコミュニケーションを図る能力
(7) 組織体の状況や活動を会計データにもとづいて可視化し,その社会的価値の創造や評価を主導する能力

 公共経営学科到達目標
(6) ローカルからグローバルにわたる社会課題を調査・分析し,営利・非営利,官民を含めた多様な主体の協働による解決策を提示する能力
(7) 社会課題の解決に有効な公共サービスのマネジメントを理解する能力

 3学科とも,教養科目,外国語科目,学部必修科目,学科専門科目,基礎専門科目,体育実技科目などを履修し,本学学則に定める期間内に在学し,かつ卒業要件単位数を満たした者に学士(経営学)の学位を授与します。