学長挨拶

学長挨拶

大学改革のエンジンとしての内部質保証システムの推進について
 大学評価は,未来を創る礎であり,これに積極的な意味を見いだせなければ,大学は前進しません。本学では,大学評価を“大学改革のエンジン”と位置づけ,その結果を年度計画書の策定につなげる改善サイクル(PDCAサイクル)を「内部質保証システム」の中核とすることによって,この大学を“前へ”と,改革・改善を進めております。大学評価の目的は,大学が自律的に改革・改善を進めることです。つまり建学の理念の実現に向けて,教育研究等の諸活動を活性化させ,学生の成長に資することが重要です。

 大学評価を“改革のエンジン”とするには,一定の工夫が必要です。本学では,2007年度大学評価の結果を受け,本学独自に「改善アクションプラン」という3カ年間の改善計画を制度化しました。全体で約70項目150プログラムを立案し,毎年度,定量的・定性的な指標で達成状況を検証し,必要な政策を実行して参りました。この制度は,各改善事項について,目標に対する実績を確認しながら,例えば,改善目標に対して有効な政策が採用されていたか,予算計画や人的資源に過不足はないか等の視点から検証し,その結果に従って,より適切な政策に改革手段の重点化を図る等,対応する他,また予算に不足があれば年度計画で計画的に改善を図っていく,評価結果を改善につなげる制度です。2012年度からは,認証評価の結果だけではなく,自己点検・評価の結果も自律的に改善項目に取り上げ,第2期改善アクションプランを実行しています。

 本学は,2013年4月,中野に新キャンパスを開設し,国際日本学部を移転するとともに,本学にとって10番目となる総合数理学部を新設しました。この両学部は,大学評価と大きく関係しております。
 前回の大学評価では,国際交流や学術研究交流が低調であることが指摘されました。国際日本学部の開設は,この指摘を受けて新学部の開設準備と国際化の諸施策を加速し,2008年度に開設,同時に「国際化拠点整備事業(グローバル30)」にも採択されました。さらにはグローバルCOEプログラム「現象数理学の形成」の研究支援体制を計画的に改善することで研究成果が発揮されるようになり,2011年度には大学院先端数理科学研究科の設置,2013年4月の総合数理学部の開設へと繋がりました。
 国際化,研究活性化,新学部といずれも従来の方法では実現が困難な改革でしたが,大学評価の結果から,本学のあるべき「方針」を示し,資源を集中させ,改革に挑戦できる仕組みを提供したことで,改革への推進力が高まったのです。

 評価から逃れても大学運営は可能かもしれません。しかし,検証なしには「改革の芽」に気づくことはなく,社会の潮流に遅れていきます。また検証の結果,政策の重点化を図らなければ,大学は前進しません。私は,大学改革を迅速かつ適切に,かつ自律的に進めることこそ,大学評価の役割として期待しているのです。
 本学では今、自己点検・評価を基盤として,さまざまな改革案を策定し、実践しています。「評価から改革へ」,この循環が円滑に進み,大学運営にスピード感も出て参りました。大学評価というエンジンを,より強力なものとし,社会の期待に応え,学生の笑顔に溢れる大学づくりに邁進してまいります。
[大学基準協会「実務担当者説明会会場校」挨拶より(2013年4月14日)]

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