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生田キャンパス

キャンパスとして省エネにとりくんでいる生田キャンパス
明治大学生田キャンパスは、理工学部、農学部、大学院で約8000人の学生が学んでいます。他のキャンパスに比べ緑が多く、 春には辛夷や桜が咲き、秋には銀杏が色づきます。又学園祭では農学部の農場で栽培された野菜が販売され、 多数の近隣の方々が買いに来てくれるような四季折々の自然に恵まれたキャンパスです。
こんなのどかなキャンパスですが理系のキャンパスであることから、年間使用電力量は1700万kwhを超えます。
契約電力も1989年の特別高圧受電開始時は2200kwでしたが校舎の新築及び教室・実験室への空調機導入に伴い、 表1のように増加しています。電力負荷としては、実験電力よりも空調負荷の占める割合が大きくなっています。
表1

年度

契約電力( Kw)
1989 2200
1990 2900
1991 4100
1999 4600
2001 5000
2002 5300
そこで昼間のピーク電力を抑える為、表2のように1999年より教室の空調機設置に氷蓄熱空調システムの導入を開始しました。
氷蓄熱空調システムとは、夜間電力を熱エネルギーに転換し、昼間の空調に活用するもので、昼夜間の消費電力量の平準化が図られ、 消費ロスを抑えて電力の有効利用が行えるというものです。又、蓄熱量の分だけ契約容量を低減することができ、その為、 ピークシフトやデマンド制御が図られ、割安な夜間電力を利用して昼間の電力消費を抑えることができるため、空調にかかる電力料金を節約し、 基本料金も抑えられる利点があります。
理工学部、農学部、大学院では夜間でも継続実験があるため、実験室ではこのシステムを採用できませんので、教室及び共用部など限られた場所の設置となりますが、 明治大学生田キャンパスでは、今後も氷蓄熱空調システムを導入していく予定です。
表2
年度 校   舎   名
1999 第一校舎1号館
2000 第一校舎2号館・部室センター
2001 第二校舎5号館
2002 第二校舎 2号館・第二校舎A館
2004 図書館

ブライン内融式氷蓄熱ヒートポンプチラー

表3は氷蓄熱空調システム導入後の夜間電力量(蓄熱分)です
写真は2004年度に生田図書館に導入したブライン内融式氷蓄熱ヒートポンプチラーです
この設置まで生田図書館の冷房は空冷冷専チラーによりエアハンドリング・ユニットに冷水を送り、 又水冷チラーによりファンコイル・ユニットに冷水を送る方式でした。
新しく導入したブライン内融式氷蓄熱ヒートポンプチラーは大規模空調に適していて、契約容量を約40%抑えられ、経済性にも優れています。
また、生田キャンパスと駿河台キャンパスはこのたびの省エネ法改正により第1種指定事業所となり、中長期計画に基づき今後省エネをさらに促進していかなければなりません。
生田キャンパスでは、2003年度は前年度に比べ180万kwの電力削減(原単位▼3.2%)
を達成することができました。2004年の夏は、猛暑だった為に7月・8月の消費電力は20%程増加しましたが、年度ではは原単位1%(対前年比)の削減を目標にしています。
明治大学では、「環境に優しいキャンパスづくり」を目指しています。生田キャンパスでも、 さらに環境問題を視野に入れた教育研究、その他事業等の活動を推進し、省エネ・省資源・リサイクルに努め、環境の保全に積極的に努力していきます。
表3
年度 夜間電力量( Kwh)
1999 1,003
2000 55,094
2001 70,822
2002 108,009
2003 103,000
2004 (11月末) 103,373
注1: 電気容量 = kw(キロワット)
     電気使用量 = kwh(キロワットアワー)

注2:明治大学の原単位 =     各キャンパスの年間電気使用量
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                           各キャンパスの延床面積