 |
 |
 |
学生時代の僕は「インターネット教育」の普及の仕事に躍起になっていたのだけれど、交換留学でコンピュータ・サイエンスを学んで帰国した1999年には、「インターネットビジネス」に目を向けるようになっていた。そこで、勉強になる仕事をしてみようと思い、マイクロソフトのインターンに挑戦してみたのだった。マイクロソフトという大組織に感銘を受ける一方で、もっと発展途上の会社にも挑戦したくなった。そして僕は、友達のつてでインターネットベンチャーの立ち上げに参加することにした。
ベンチャーの世界には目を見張るような光景が広がっていた。凄まじい活気とスピード感。日々拡大するビジネスの規模、新しい提携、次々と立ち上がる新サービス。成功を夢見る元経営コンサルタントや学生が会社に住み込んでいて、寝るのも惜しんで生き生きと働いている。学生であっても当然のように一人で大手企業に営業に行ったり一人でシステムを設計・構築したりしている。個人の能力面でも責任範囲でもいわゆる「学生のバイト」じゃない。こりゃ、大変なところに来てしまった!
ところが気がつけば、僕も授業でオフィスを離れる以外は仕事に打ち込む「大学にも行く社会人」になっていた。会社は順調に成長し、エンジニアだった僕の仕事の幅も広がり、仕事はどんどんエキサイティングになっていった。営業、提携企業や顧客への対応、日々の業務管理、コンサルティング、マーケティングセミナー運営など、何でもやった。英語が少し話せるという理由だけで、海外のベンチャー視察の旅に出るなど、いつも無理なことばかりしていた気がする。でも、お陰で様々なスキルを短期間で身につけることができたし、自分の経営面での経験不足も痛感でき
た。
ベンチャーでの仕事は本当に楽しかった。でも僕は、より体系立った経営手法を学ぶため、卒業と同時に経営戦略のコンサルタントとしての道を進むことを決意したのだった。 (次回に続く)
古賀 洋吉(こが・ようきち)
2000年政治経済学部卒。オレゴン大学交換留学生。明大在学時は明治大学ホームページ作成、「Oh-o! Meiji」システムの開発、 ネットビジネス立ち上げに参画。卒業後はアクセンチュア(株)戦略グループのコンサルタントとして、大手企業の全社戦略・新規事業戦略の立案を担当。2006年よりハーバード・ビジネス・スクールのMBA(経営大学院)に在学中。 |
M-style No.014(2007年10月20日発行)『Message from Harvard 6』より
|
 |
古賀洋吉さん
(2000年政治経済学部卒)
|
 |
|
 |