明治大学は5月14日・15日の両日、駿河台キャンパスの陽だまり広場で、劇団唐組と水戸市芸術振興財団との共催により、東日本大震災お見舞い公演と銘打って「ひやりん児(こ)」を上演しました。
今回の義援公演は多くの皆さまの共感を呼び、陽だまり広場に突如あらわれた紅テントには、2日間で延べ400人余りが来場。テント内は興奮と熱気で包まれ、観衆は校友・唐十郎氏(1962年文学部文学科演劇学専攻卒)の作・演出による「ひやりん児」の世界に引き込まれ、魅了されました。
-ひやりんこ児のあらすじ ほか公演情報はこちらー
陽だまり広場に赤テントが登場
紅テントでは、役者みずから制作もてがけます
テントの組み立ても 受付も
音響も
迫力の唐組公演
クライマックス 豆腐の水槽の中へ飛び込む唐氏 エンディングはテントが開き、木立が 舞台装置に早変わり
休憩中、テント内の様子。ゴザの上に座って観劇します
昔ながらの「芝居小屋」の様相
震災を考えるアフタートーク
公演終了後は両日とも、唐氏と特別ゲストよる「アフタートーク」が行われました。
唐氏の世界は、「荒廃した世界の中でも生きることや想像力の大切さを教え、震災後の困難な状況の中で明日を考えるための力になる」などと語られ、観劇した学生らをも力づけました。
14日のアフタートーク
左から 金山秋男 明治大学法学部教授
中沢新一 明治大学研究・知財戦略機構
特任教授・思想家・人類学者
唐十郎氏
樋口良澄氏 コーディネータ
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15日のアフタートーク
左から 坪内祐三氏 批評家
天童荒太氏 作家・校友:1983年文卒
唐十郎氏
樋口良澄氏 コーディネータ
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【唐十郎氏による作品紹介】
「ヒヤリンコ」はお豆腐を売る男の話です。そしてそのオトーフは、水槽の中でゆれる漂流体です。そして、それは求めてくるある人にしか売らないものです。
その気配りは強く、東日本での大渦巻にさまよう人々の差しのべる手をも待っています。
演劇に何ができるかと言われるならば観客と追体験しながら、〈反映、虚構空間の設定、祈り〉を秘めて、夜の幕を切って、展開をお観せすることで、ありましょうっ。
お茶の水の風に、紅テントは、ヒラヒラと手招きします。
唐十郎 |
学生にも刺激、観劇後の感想など
「学部時代に演劇活動をしていた。紅テントの名前は知っていたけれども実は観たことがなかったので良い機会と思って観に来た。正直、ワケわからなかったけれども、今は全て分かりやすく説明されることが受け入れられる時代だが『ワケわかんなくても引っ張る力』というものがあるんだな、と認識を新たにした。ふだんよく憩っている場所に急に紅テントが現れて新鮮な驚きがあった。またこのような機会があるといい」(文研M2女子)
役者さんの目が輝いていてすばらしかった。トークショーも時代を実感させる説得力がありました。 (校友女性)
「はじめは劇がまったく理解できず、取り残された感覚にとらわれたが、観ているうちに『自分なりの解釈でいいんだ』と気がついた。自分で解釈する形の演劇は新鮮だった。テントはサーカスみたい。通常のホールでの公演とは違い。役者さんの声や音響がダイレクトに体に響いて楽しめた。アフタートークは登壇者の皆さん、それぞれ自分自身の独自な解釈を自信を持って話しているのを見て、自分の立ち位置に自信を与えてくれた。『これ、間違っているかな?』と不安になる必要は全くないのだと価値観が変わった」(法学部3年男子)
校友の唐十郎氏、震災お見舞い公演「ひやりん児」の興行収入を義援金に
納谷学長へ義援金を手渡す唐氏(左) 公演をふりかえり楽しく賑やかな懇談がなされた
公演終了後の5月25日、唐十郎氏が駿河台キャンパスに納谷廣美学長を訪ね、公演の興行収入から12万円を、明大を通じて日本赤十字社に拠出される「明治大学東北関東大震災被災者救援義援金」へと寄付しました。
WEBでも配信しています
初日公演のみ行われたインターネットによる映像配信(UStreamによるLive配信)には、約8000ものアクセスがありました。
このときの映像は、明治大学の動画配信サイト明治大学iTunes U で配信されています。
(URL http://www.meiji.ac.jp/ubiq/itunesu/ )
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