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明大建築/計画・設計スタジオワークス展 2009 WINTER
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 今回の探検隊は生田図書館のGallery ZEROで1月19日より始まった「明大建築/計画・設計スタジオワークス展 2009 WINTER」をレポートします。

Gallery ZERO


 建築は、「社会的芸術」ともよばれ、社会や時代の中でその姿が問われています。そこには「正解」や価値をはかるための単一の物差しはなく、多面的な側面を考慮したうえで、そこで求められる形態や空間を見いだし、説得力をもつ提案をおこなうことが重要となります。よって結果だけではなく提案へと導かれるプロセスが重要となります。

 明治大学理工学部建築学科3年生の演習科目「計画・設計スタジオ2」では、社会や時代に応じた建築のあり方を考えるために、建築・設計課題を7つの異なるユニークなアプローチから実施しています。明治大学生田キャンパス、麻布十番、歌舞伎町などに立地する敷地に、異なるテーマや用途の建築の計画・設計を行う課題を出題し、地域レベルの計画から身体スケールのデザインまで、多種多様な7つのスタジオ課題に学生たちが取り組みました。

 本展では、それぞれの課題の優秀作品<図面と模型>をギャラリーに展示します。あわせて前室部分に、指導教員が推薦する学習用図書(参考図書、作品集各一冊)を紹介します。本学建築学科をはじめ生田キャンパスに学ぶ学生諸君や訪れる皆様とともに、新しい時代の公共施設のあり方やその建築のかたちについ考える機会となれば幸いです。
                                               〜 Gallery ZERO 展示紹介より 〜

 ギャラリーに展示されている模型には、それぞれに人をイメージしたオブジェが配置されていました。
勉強する人、ベランダで寛ぐ人、ベットで休んでいる人、仕事をしている人…、今にも動き出しそうです。模型を眺めているとそこに住まう人や学校や図書館、職場、駅を利用する人々が、模型の中で生活している姿を想像できます。

 学生が表現する「社会的芸術」の世界を、ゆっくりご覧ください。

  ■主 催   明治大学理工学部建築学科
  ■期 間   2009年1月19日(月)〜2月15日(日)
  時 間
           1月19日(月)〜2月3日(火)
               (月〜金) 8:30〜19:00
               (土)  8:30〜18:30
               (日/祝)10:00〜16:30
           2月4日(水)〜15日(日)
               (月〜土)10:00〜18:30
               (日/祝)10:00〜16:30

  
場 所   明治大学生田図書館「Gallery Zero」
                                    ※作品の発表者、出題タイトル(所在地)、出題・指導教員
ワークショップによる生田キャンパスにおける学生生活支援の新たな空間づくり
共同設計
共同設計「ワークショップによる生田キャンパスにおける学生生活支援の新たな空間づくり」(川崎市多摩区)、
川嶋雅章専任講師
N棟プロジェクト 崖地の脇に大学施設を計画する 明治大学生田キャンパスN棟プロジェクト
富樫広貴さん「崖地の脇に大学施設を計画する 明治大学生田キャンパスN棟プロジェクト」(川崎市多摩区)、
小林正美教授
山辺のホスピス〜都市近郊で人が生を閉じる場所を考える〜横 山辺のホスピス
近藤真巧さん「山辺のホスピス〜都市近郊で人が生を閉じる場所を考える〜」(川崎市麻生区)、
田中友章准教授

都市の活性化
都市の活性化の提案 建築施設の具体的な機能、空間の提案
関 竜弘さん「都市の活性化の提案 建築施設の具体的な機能、空間の提案」(新宿区)、
中村弘道兼任講師
集まって観るための場所 集まって観るための場所
松井夏樹さん「集まって観るための場所」(港区・世田谷区)、
池村圭造兼任講師

図書館
図書館
北沢 迅さん「図書館」(新宿区)、
平木繁兼任講師
都市の痕跡 都市の痕跡
山中裕加さん「都市の痕跡」(新宿区)、
川田高史兼任講師


Gallery ZERO

学習用図書 展示されている作品集
【Gallery ZEROの前室では指導教員が推薦する学習用図書と図書館所蔵の作品集を紹介しています】

    ※  推薦図書リスト
 
【近藤真巧さん「山辺のホスピス〜都市近郊で人が生を閉じる場所を考える〜」
近藤真巧さん ホスピス内部のラウンジという「人が集まる場」を、集約するのではなく施設内に分散して設けることで、ややパーソナルな個人の場所の連鎖として計画していることを特徴としています。2つの部分模型を展示していますが、そのようなラウンジ空間について、緑との関係のあり方や、場のしつらえの違いなど、空間の異なる特徴を表現するようにしています。
 ホスピスというと特殊な施設のように当初思いましたが、設計を進めていくと、その中には様々な建築に共通の普遍的な「人間のための場」を考えるという要素があることに気づきました。今回の課題で考えたことは、今後の設計にも役立つと思います。
 Gallery ZEROでの展示によって、今までのように自分の考えを中心にするだけではなく、展示を見にこられる方々に提案を明確に伝えていくことが大事だと感じました。
【北沢 迅さん「図書館」北沢 迅さん
 床を斜めにする構成で進めたので、今回の課題で設定されている「図書館」という機能とうまくマッチするように設計することに気をつけました。特に立面のデザインには力を入れました。今までは提出物を仕上げるだけで精一杯でしたが、今回の課題で図面表現の重要さを学びました。それにより、自分の設計を相手にしっかり伝えることの大事さを認識しました。
 Gallery ZEROでの展示は、サークルの友人など建築学科ではない友人に見てもらう良い機会となり、感想や反響をもらえたことは今後への励みになりました。
【田中友章准教授コメント】
田中友章准教授 このような形で学部3年生の設計演習の成果物を展示する機会を設けることで、いくつかの効果が期待できると考えている。もちろん優秀作品に展示の機会を与えることで、学科内の同級生や後輩、そして他の学科や外部の人たちにも見てもらう機会を与え、学生たちの学習意欲を高めることはその1つである。だが、このように各人が設計課題の成果をギャラリーでの展示に再構成することによって、加えて次の2点を意識づけることができるだろう。
 1つは、社会に開かれた場での展示物をつくることにより、各人が建築の社会的価値について考え、今回の課題の成果として成し遂げたことを再認識する機会を得ることだ。2つめに、展示をつくるプロセスで、自分の提案内容を他者にきちんと伝えるということを意識し、考える機会を得ることだ。これら2つの点は、学生たちが建築設計の仕事をするための専門職能を養う面でも、有意義であると考えている。
 また、昨年夏の展示に引き続いて今回の展示でも、指導に当たった専任・兼任教員全員に推薦図書を選んでもらい、推薦文とともに展示を行った。他の学問分野と同様に、建築の現在は先人たちの残した様々な仕事の上に成り立っている。よって、その集積でもある図書館の収蔵書籍・資料から学ぶ点は多くある。書架の奥に眠る数々の魅力的な書物への案内役として、このような試みがうまく機能することを期待している。


◇ 理工学部建築学科ホームページ
◇ 生田図書館Gallery ZERO
 
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