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男女共同参画推進センター

学内講演会「男女共同参画が問いかけるもの」を開催しました

2019年02月19日
明治大学

男女共同参画について解説する伊藤氏男女共同参画について解説する伊藤氏

男女共同参画推進基本計画「3.意識改革と理解の促進」

 2019年1月9日、男女共同参画推進センターでは、男性性を中心にしたジェンダー研究を専門とする京都産業大学教授の伊藤公雄氏を講師にお招きし、法人役員・大学役職者、事務管理職者等を対象とした講演会「男女共同参画が問いかけるもの~女性の視点・男性の視点~」を開催しました。
 伊藤氏は、1970年以降の国際社会における人権や男女共同参画(ジェンダー平等)に関する変遷についてさまざまなデータを示した上で、70年代から80年代にかけての男性=長時間労働、女性=家事育児と非正規労働という日本のジェンダー構造について紹介し、「男性主導社会で高度成長したという成功体験が、ジェンダーの観点で変革ができなかった要因だったのではないか」と指摘されました。さらに、現役世代の減少と高齢者の急増による財政と経済の不安定化という課題を克服し、次世代が安定的に成長するためには「男女で支える社会に転換することが必要。女性の活躍の拡充はもちろん、男性が変わる必要がある」と、性別を越えて個々人が力を発揮できる多様性に開かれた社会の実現を訴えられました。