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競走部、2大会ぶりの箱根駅伝出場決める

スタートから積極的にレースを主導した松本(昂)


走りでチームを引っ張った東野駅伝主将

 明治大学体育会競走部は2008年10月18日、第85回東京箱根間往復大学駅伝競走の予選会(東京都立川市・国営昭和記念公園、他)に臨み、参加45校中9位となる10時間19分30秒の最終総合タイムで本大会への出場を決めた。明治大学の箱根駅伝参加は2大会ぶり51回目。なお、1位は城西大学でタイムは10時間13分20秒だった。

 爽やかな秋晴れのもと、45校総勢521人の選手たちが箱根駅伝への切符を母校にもたらすべく、20kmを疾走した。スタートを告げる号砲とともに集団のトップに躍り出た松本昂大(情コミ3)は、積極的にレースを主導。終盤、足がつるアクシデントに見舞われながらも昨年度予選会の悔しさを糧にエースの意地を示し、明治トップのタイムでゴールに飛び込んだ。



無念の棄権にうなだれる安田。
沿道からも励ましが送られた



チーム内2位・総合でも11位でゴールし、
今季成長著しい北條

 チームとしての明治のレースは、今季の好調を支える主力選手の1人、安田昌倫(情コミ3)がレース中の故障に見舞われ無念の棄権となるなど、予想に反して厳しい展開となった。しかし、今年に入って順調に力をつけた北條尚(文3)が主力に名乗りを上げる快走を見せるなど、東野賢治駅伝主将(商4),中村智春(文4)ら4年生を中心に各選手が踏ん張り、チームの力を結集して本大会への切符を勝ち取った。

 当日は、在学生,父母,校友,学生部M-Naviプログラムからの参加学生など、多数の明大関係者が早朝から昭和記念公園に駆けつけ、応援メッセージが書き込まれた幟をかかげつつ紫紺の走りを後押しした。

 紫紺の選手たちは力強い応援を背に力走したが、トラック競技では走ることのない長距離、後半アップダウンの多いコース、くわえて例年より高めの気温に苦しめられた。レース終盤には多くの選手が消耗しながらも歯を食いしばってゴールを目指し、その姿に沿道からは大学の枠を超えた分け隔てない声援が飛んだ。

 そして10人目の選手がゴール。戦前の予想に反した厳しいレース内容に、明治陣営に緊張がみなぎる。電卓を叩き、各選手のタイムとインカレポイントを集計するマネージャー。「まさか…!?」そんな一抹の不安すら脳裡をよぎったが、遠藤監督は「大丈夫」と力強くうなずいた。 そして結果発表。「9位・明治大学」のコールに、部員たちは2年越しの喜びを爆発させた。昨年流した悔し涙が歓喜の涙となって、箱根路へつながった。


痙攣に見舞われつつも
エースの意地を示した松本(昂)の走り



4年生の責任感をレースで体現した
中村

 予選通過の報に、ようやく笑顔を見せたエースの松本(昂)は、「去年のことを思い出して1秒でも早くゴールすべく走りました。予選会突破という結果を素直に喜びたい。目標としていた順位ではありませんでしたが、怪我人が出ても予選を通過できたのはチーム力が上がっている表れだと思います。今日のレースは、一人ひとりが責任感を持って走ることができました」と胸を張った。また、今年上半期のチームを支えた立役者の一人で、怪我からこの予選会を走れず自責の念に駆られていた石川卓哉(政経3)は、チームの輪の中に加わりながら、仲間たちが勝ち取ってくれた予選突破に感謝の涙を隠さなかった。

 5月の関東インカレ、6月の全日本駅伝予選、夏合宿と競走部は上り調子。4年の中村が「去年の今日があったから、この結果を勝ち取れたと思います。この1年間は、泥臭く、なりふり構わずやる感じで(部の)雰囲気も変わりました。1年生の新しい力も刺激になりましたね」と話すように部内の雰囲気も良いという。今後も部員一同が結束し、個の力をチームの力として何倍にも高め、箱根本戦での走りに反映させることを期待したい。

 第85回東京箱根間往復大学駅伝競走は2009年1月2日,3日、記念大会として計23チームの参加によって争われる。

予選会最終成績
最終総合成績 (13位まで予選通過)
最終
順位
大学名 最終総合タイム アドバンテージ
タイム
レース 総合タイム レース
順位
1 城西大学 10時間13分20秒 10時間13分20秒 1
2 東京農業大学 10時間13分46秒 10時間13分46秒 2
3 上武大学 10時間15分47秒 10時間15分47秒 3
4 日本体育大学 10時間17分04秒 10時間17分04秒 4
5 拓殖大学 10時間17分43秒 10時間17分43秒 5
6 神奈川大学 10時間18分04秒 10時間18分04秒 6
7 東海大学 10時間18分15秒 10時間18分15秒 7
8 専修大学 10時間19分25秒 10時間19分25秒 8
9 明治大学 10時間19分30秒 10時間19分30秒 9
10 大東文化大学 10時間21分01秒 10時間21分01秒 10
11 国士舘大学 10時間17分57秒 3分35秒 10時間21分32秒 11
12 順天堂大学 10時間20分13秒 3分50秒 10時間24分03秒 14
13 青山学院大学 10時間20分33秒 1分15秒 10時間21分48秒 12
14 法政大学 10時間20分39秒 3分10秒 10時間23分49秒 13
15 國學院大學 10時間25分51秒 30秒 10時間26分21秒 15

※各校上位10名(出場12名中)の合計タイムにより10校を選び、続く3校はアドバンテージタイム(第87回関東インカレの成績をタイムに換算)を合計タイムから差し引いて順位を決める。


予選会個人成績


小林優太(理工2)、松本翔(政経2)、
遠藤寿寛(文3)も力走

順位 No. 氏名 学部 タイム
9位 157 松本 昂大 情コミ3 1:00:35
11位 160 北條 尚 文3 1:00:39
16位 155 東野 賢治 商4 1:00:53
37位 156 中村 智春 文4 1:01:18
60位 164 小林 優太 理工2 1:01:38
95位 163 松本 翔 政経2 1:02:02
99位 167 細川 勇介 政経1 1:02:05
102位 161 遠藤 寿寛 文3 1:02:06
193位 168 田原 淳平 商1 1:04:03
202位 166 岩崎 耕三 政経1 1:04:11
264位 162 原 祐哉 政経3 1:06:12
途中棄権 158 安田 昌倫 情コミ3


2年ぶりの予選会通過を喜ぶ競走部員

【第85回 東京箱根間往復大学駅伝競走予選会】

コース:
陸上自衛隊立川駐屯地 〜 立川市街地 〜 国営昭和記念公園

距 離:
20km

選 考:
各校参加12名中上位10名の合計タイムにより10校を選び、続く3校については第87回関東学生陸上競技対校選手権大会(関東インカレ)の成績に基づくポイント制との併用により選出。残る1つの枠は関東学連選抜チームとなる。

※第85回大会では、記念大会の特別措置として出場枠が3枠追加。かつ前回大会で関東学連選抜チームが4位入賞したため、予選会枠が通常より4校増えた。


◆関係者・選手コメント

遠藤 和生 競走部監督
 今年は春から一つひとつ課題を克服しながら、故障が出ても考える走りができるよう指導してきた。故障者が復帰すれば本来の力を発揮できる。箱根路でも頑張りますので、応援をお願いします。
 学生、校友、大学関係者、ファンの皆さん、いろいろな方々がこの予選会にお越しくださり、ありがとうございました。何とか通過しました。本選ではしっかり気合を入れ、明治の魂を箱根に届け、また持って帰るという大事業をやりたいと思います。変わらぬ応援とご声援をよろしくお願いいたします。

西 弘美 駅伝監督
 今日は早朝からの応援、ありがとうございました。少しヒヤヒヤしたところはありましたが、そんな中、選手たちはよく走ってくれました。課題は残りますが、この課題を本選までに何とか立て直して、本選はシード権を目指して頑張りたいと思います。  今年の目標の3つめ、箱根の予選会通過はなんとかクリアできました。4つめの全日本大学駅伝のシード権、そして最後の目標となる箱根駅伝のシード権を何とかクリアにしたいと思います。

松本 穰 競走部部長(商学部教授)
 順位としては不完全燃焼。しかし、怪我人が3人出ても予選会を通過できたので、層は厚くなっていると思う。本大会では43年ぶりのシードを取って、来年はもう立川(の予選会)に来なくて済むようにしたい。これからまた毎日練習を積み重ね、箱根本選も部員一同頑張ります。今日は応援ありがとうございました。


東野 賢治 駅伝主将(商4)

 1秒でも早くゴールしなければと思って走った。今日の結果は、松本部長・遠藤監督・西駅伝監督の指導はじめ、たくさんの皆さんの応援のおかげ。
 今日のレースでは、今年のチームの原動力になってくれていた3年生がピンチだったので、自分が引っ張るつもりで走った。主力が怪我から復帰したら、もっと上位を狙える。ともあれ、夏合宿を経てチーム全体の力がついてきたということが実証できたと思う。本番ではもっと上位にくい込みたい。これからの全日本、箱根とチーム一丸となって今日以上の成果を出していく。今日は本当にありがとうございました。

中村 智春(文4)
 予選を通過できてホッとしている。去年の今日があったから、この結果を勝ち取れたと思う。この1年間は、泥臭く、なりふり構わずやる感じで(部の)雰囲気も変わった。1年生の新しい力も刺激になった。
 個人的には60分を切りたかったが、コンディションのピークが一週間前に来ていて、今日の走りは合格点ギリギリ。監督から信頼されていた分、プレッシャーも大きかったが、4年生はどんな状態でも絶対80点以上の走りをしないとダメだと思って取り組んでいる。キツいけど、そういうプロ的な意識も持たないといけない。箱根の本戦では、最高の走りで頑張りたい。

松本 昂大(情コミ3)
 ラスト2kmくらいで足がつって先頭から離されたときは、逃げ出したい気もしたが、去年のことを思い出して1秒でも早くゴールすべく走った。レース中はすごい応援を感じた。声援も聞こえていた。この1年間苦しく、そして悔しい想いがあったが、自分もこの1年で力がついた手応えを得た。
 予選会突破という今日のこの結果は、素直に喜びたい。(チームとしての)目標のひとつをクリアできて、いい形で次のステップに進めればと思う。目標としていた通過順位ではなかったが、ケガ人が出ても予選を通過できたのは、チーム力が上がっている表れだと思う。今日は一人ひとりが責任感を持って走ることができた。4年生の先輩のいいところを吸収しつつ、今後も頑張りたい。本大会では明治以外はみんなライバル。シード権を狙って走りたい。

原 祐哉(政経3)
 自分としてはチームに貢献できなかったので、皆に感謝している。走っているときはキツかったけど、チーム競技なので、ここで止まったら大変なことになると思って必死で走った。周りの応援を耳にする余裕もなかった。本選ではなんとか貢献できるよう、今後改めて頑張りたい。

小林 優太(理工2)
 チームとしては上位通過を期待される中で怪我人がいたり、けっこう不安な面もあったけど、自分個人としては調子が良かったので、逆に頑張らなきゃという気持ちで臨んだ。レース中もすごく気持ちが入って後半も粘りの走りができた。今回、チームの代表として選手になったのが初めてだったので、これからももっと走りでアピールして、みんなから信頼され、任される選手になりたい。

松本 翔(政経2)
 予選を通過できて本当にうれしい。このレースに向けてやることはやってきたので、あとは自分の力を出せるよう、リラックスすることを意識して走った。力まず自分のリズムで走りながら、前の選手がいたら追いかけて走った。調子よく走れた。
 全日本と箱根の本選に向け、これから明治の中でメンバー争いがあるので、そこに残れるよう、しっかり練習していきたい。

岩崎 耕三(政経1)
 チームとしては予選を通過できて良かったが、自分としては課題の残るレースになった。20キロを走るのは初めてで、自分の中に甘さがあったと思う。今後は課題を克服して臨みたい。苦しかったけれど、沿道の応援の声に励まされながら頑張ることができた。

安田 昌倫(情コミ3)
  予選会の5日前に怪我をしてしまい、痛み止めを飲んでレースに臨んだが10km付近で痛みが出はじめ、最終的にはレースを諦めざるを得なかった。

石川 卓哉(政経3)
 去年(の予選会)は悔しい思いをしたレースだった。今季前半はいいペース、いい調子で走ってきたが、夏前の疲れが抜けず、それがもとで怪我をしてしまい、1ヵ月のブランクがあったのが痛かった。やっと走れる状態になったが調整を焦って、また痛みがぶり返してしまった。
 最終的に西駅伝監督の判断で予選会には出ないこととなったが、おかげで1年生に負担をかけてしまい、3年生も本調子でなかったので、通過できなかったら自分のせいだと責任を感じていた。その中で4年生の先輩をはじめ、皆が出場を決めてくれて本当に嬉しい。今後も治療に専念し、箱根に向けて調整したい。


M-Naviプログラムで応援に参加した在学生から

法学部4年生
 最後の4年の年に、2年ぶりに地元で、箱根で明治を見られると思うと楽しみで嬉しい。応援しているときは、明治は毎年予選会でアクシデントに見舞われるので不安だったが、今年は何とか最後まで走りぬいて欲しい、と思って声援を送り続けた。

政治経済学部4年生
 今日はサークルのイベントとして来た。こういった応援はいいと思う。せっかく明治に入ったんだから、明治を感じられる場所に積極的に参加しないのは損だな、と思って、サークルで応援への参加を呼びかけている。


早大・渡辺康幸駅伝監督と本戦での
好レースを期する西駅伝監督

今年も多くのファンが応援に訪れた予選会
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