明治大学
English Korea Chinese Chinese 交通アクセス お問い合わせ サイトマップ
  1. 明治大学TOP
  2. 教養デザイン研究科Information

研究基盤ネットワーク構築のためのエクスカーション「足尾鉱毒事件と田中正造に学ぶ」を実施しました

 教養デザイン研究科では、2009年度に導入した「映像資料プログラム」に続き、新しい教育プログラムとして「研究基盤ネットワークの早期構築促進プログラム(略称:基盤ネットワーク構築プログラム)を今年度導入しました。

 4月10日(土曜日)、同プログラムの第1回目の試みとして、「足尾鉱毒事件と田中正造」を学ぶことを目的として、エクスカーションを行いました。
 基盤ネットワーク構築プログラムは、主に博士前期課程の1年生を対象にして、大きく2つの目的を持っています。

 第1が、特定の研究領域を超えた複眼的な研究の視点と思考を育むことです。本研究科は「哲学・倫理・宗教」、「文化」、「平和・環境」という3つの研究領域を対象としており、学生には2つの研究領域の講義科目を学ぶことを義務づけ、複眼的な視点から自分の研究活動を行うことを奨励しています。研究テーマについて、特定の視点からのみではなく、複数の視点からのアプローチを試み、より深い現代社会への理解を求めています。このために、キャンパスの外に出て「社会の現実」や様々な「課題」に直接触れ、大きな知的刺激を受けることが必要であると考え、この新しい教育プログラムを導入しました。

 第2の目的は、研究・調査活動に必要な第1次資料に早い時期に触れる機会を作るほか、学外の専門家との交流を図り、調査・研究の基盤作りを行うことです。研究活動を始めるに当たっては、強い好奇心や知的探求心が必要です。それらを刺激するためにも早い時期に専門機関を訪問し、1次資料の所在やその中身の一端に触れるほか、専門研究機関や図書館の研究員・学芸員などに直接会い、早期に研究基盤のネットワークの構築を促進する必要があるからです。 

*********************************

 第1回目の試みとして、平和・環境領域研究コースの教員が中心となり、「足尾鉱毒事件と田中正造に学ぶ」エクスカーションを企画、実施しました。日本の公害の原点といわれる足尾鉱毒事件と現在を知ろう、という試みです。

 当日は、学生9名と教員が参加し、1台のバスで和泉キャンパスを出発し、午前中に「田中正造記念館」を訪問し、同記念館を運営しているNPO法人「足尾鉱毒事件田中正造記念館」(群馬県館林市)のスタッフから1時間にわたり、足尾鉱山ならびに足尾鉱毒事件、田中正造の役割について学びました(http://www.cnet-ga.ne.jp/syosou/)。同記念館は大変に小さな記念館(スタッフいわく、「日本で一番小さな博物館」)ではありましたが、館内いっぱいに貴重な資料と工夫されたわかりやすい展示がなされており、同館の意気込みを感じました。さらにスタッフが大変に熱のこもった講義をしてくださいました。

 午後は館林市から約2時間あまりバスで足尾に移動し、足尾銅山跡の見学のほか、廃村地になった松木渓谷、龍蔵寺、精錬所跡地に加え、中国人・朝鮮人労働者に関する墓碑などを見学しました。この見学に当たっては、NPO法人「足尾に緑を育てる会」(http://www.ashio-midori.com) のメンバーに付き添っていただき、詳細な説明を受けることができました。

 全行程を終え、最終的には和泉キャンパスに午後8時30分過ぎに戻り、きわめて充実した時間を過ごすことができました。エクスカーションを終え、改めて「現場」の迫力と現場をみることの重要性を痛感することになった1日でした。

 また、今回4月初旬という早い時期に実施したことにより、博士前期課程の1年生間の親睦が例年以上に深まったほか、NPO法人の活動、さらにはNPOスタッフという「もう1つの現場」に触れることが出来たことは大きな収穫であったと思います。「人間性と適正な環境の探求」とそれを支える人材の育成を目標として掲げている本研究科にとっては、その先達たちの生き様や背中から多くのことを学び取ったことと思っています。
                    (文責・鳥居高「平和構築研究演習」など担当)
 
       

       


ページの先頭へ


© Meiji University,All rights reserved.