「明治大学広報」
 
第548号(2004年11月15日発行)
第7回ホームカミングデー開催
 第7回明治大学ホームカミングデーが10月24日(日)、明大駿河台の新校舎・アカデミーコモン、リバティタワーを中心に開催された。校友とその家族およそ3800名の参加者が集い、大きく変貌を遂げた母校を懐かしんだ。

 今年で7回目を迎える、明治大学ホームカミングデーが10月24日、駿河台校舎アカデミーコモン、リバティタワーを中心に開催された。3800名にもおよぶ校友とその家族が様変わりした母校を訪れ、それぞれに学生気分に戻り、往時を懐かしんだ。

 
このイベントは、明治大学リバティタワー竣工の1998年にはじまり、卒業生と母校・明大との絆を深める行事として毎年開催されている。今年は、卒業後56年以上(1948年以前)、50年目(54年卒)、40年目(64年卒)、30年目(74年卒)、20年目(84年卒)、10年目(94年卒)の校友を招待して行われた。

 午前10時、鈴木純子氏(93年文卒、アナウンサー・気象予報士)の司会のもと、アカデミーホールで開会式は幕を開けた。まず、運営委員長の伊藤正昭政治経済学部教授が「アカデミーコモンで行うはじめてのホームカミングデー。様変わりした駿河台に驚いたと思うが、明大の精神は変わっていない。今日1日ゆっくりと母校で過ごしてください」と開会の挨拶。続いて納谷廣美総長兼学長が「90歳以上の方が多く参加しているのは、これまでにないこと。大変喜ばしい」と歓迎。「伝統ある明大をここまで支えてくれたのは、先達、校友である。校友会、父母会は大学の財産である」と語り、「社会は質的転換期にあり、今までのルールでは対応できない。明大は建学以来、『個』を強くするところからはじまっており、まさに大きく発展していくチャンスを迎えている。新しい大学づくりで明大を世界に発信していきたい」と式辞を述べた。長吉泉理事長は「校友と大学との絆がますます深くなっていくこのイベントの開催をうれしく思う。また、みなさんに建てていただいたこのアカデミーコモンで行うことに喜びを感じる」と挨拶。さらに、法人と教学が一体となったさまざまな改革を報告し、母校へのさらなる理解・支援・協力を求めた。

 青木信樹・明大校友会長の祝辞の後、各世代を代表して、野田愛子氏(47年法卒、元札幌高等裁判所長官)、藤原一二氏(54年政経卒、昭和企業(株)代表取締役社長)、辻嘉右ェ門氏(64年法卒、前鯖江市長)、三國惠藏氏(74年農卒、ブルドックソース(株)取締役)、若狭平和氏(84年商卒、(株)ベースボールマガジンスポーツコミッション東京事務局次長)、加藤晋氏(94年大学院博士後期課程修了、独立行政法人産業技術総合研究所主任研究員)がそれぞれの切り口で、明大の伝統や在学中の思い出、母校への注文などを述べ、世代を超えての母校への熱い思いに参加者全員が共感した。

 引き続き、アテネ五輪大会優勝者表彰が行われ、ともに“3度目の正直”で金メダルを獲得した阿武教子氏(99年文卒、柔道女子78キロ級)、塚原直也氏(2000年経営卒、体操男子団体総合)が登壇。声援への感謝の言葉と今後の抱負を述べると、会場は盛大な拍手で包まれた。

 最後に応援団のリードで参加者全員が肩を組み「明治大学校歌」を高らかに斉唱して開会式は終了した。

 式後は、さまざまな会場で多彩なイベントが行われ、それぞれで盛り上がりをみせた。参加者は笑顔で母校を後にし、穏やかな秋の1日は幕を閉じた。
 
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