「明治大学広報」
 
第553号(2005年4月1日発行)
◆2004年度卒業式を挙行
  総長兼学長告辞 「新しい社会に向けて」 
明るくやわらかな陽射しが降り注いだ3月26日、明治大学・同大学院・同短期大学合同の卒業式が東京・日本武道館で挙行された。8782名の卒業生が、明大での思い出を胸に母校を巣立ち、社会に旅立っていった。
2004年度明治大学・同大学院・同短期大学の卒業式が3月26日、東京・北の丸公園内の日本武道館で挙行された。学部7719名、短期大学444名、大学院619名の卒業生が、母校で学び培ったそれぞれの“個”を大きな誇りとして、新たなるステージへ歩を進めた。
 よく晴れ渡った暖かい陽気の日本武道館には、卒業生、大勢の父母が参列、武道館内を埋めつくした。式典は、午前10時に鈴木純子氏(93年文卒・文化放送アナウンサー)の総合司会で開式された。
 学位記・卒業証書が各学部・短期大学の総代に授与された後、納谷<INLINE NAME="" COPY=OFF>美総長兼学長は、「今、社会は質的転換期を迎えている。行先不透明な時代だが、新しい社会の建設へ自らの夢を描き、その実現に向けて“前へ”歩むことを切に望む」と卒業生への期待を述べるとともに、難局に遭遇した際、「さまざまな問題を直視し、変化への対応も大切だが変化させてはならないものがあることを忘れず、初志に戻ること」を勧め、「明治大学で学んだことを役立て、力強く“前へ”歩んで生きてほしい」と激励し告辞とした(写真)。
 続いて長吉泉理事長は、卒業生に明大での充実した“時間”を問いかけ、「失敗をおそれず、何度つまずこうとも挑戦し続けることで人は成長する。ひたすら周囲から吸収し、来たるべき好機を待ち構える姿勢でいることが、“明大人”の気概である」と説き、「新たな門出を迎えた明大人が躍進し続けることを祈る」とメッセージを贈り、お祝いの言葉を述べた。
 それに応え、卒業生代表のd田靖君(法)は、「“混沌”と“活気”の時代では、他を認め協調性を持ちながら、自分自身で考え決断し、その結果に責任を持つこと、“個”の確立された人物が必要とされている」と語り、「明治大学の教育理念のもと、充実した学生生活を通じて、幅広い教養と豊かな人間性を身につけ、“個”を培うことができた」と答辞を締めくくった。
 次に学生表彰が行われ、「連合父母会教育振興賞」が代表の横田卓也君(法=司法試験合格)に、「校友会表彰」が代表の阿部由美子さん(農=学業成績優秀者)に、「スポーツ表彰」が代表の泉浩君(経営=アテネ五輪・柔道男子90<WRC LNUM=2 SIZEP=50.0 LLD=0.0 UNIT=Q >キ  ロ</WRC>級銀メダル)に贈られた。泉君が獲得した銀メダルを片手に、両手を大きく上げて客席に手を振ると、会場は割れんばかりの大きな拍手に包まれた。
 その後、応援団による応援歌等が披露され、エールが会場を包み、最後に参列者全員が校歌を斉唱して、閉式した。
 
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