「明治大学広報」
 
第558号(2005年7月1日発行)
2004年度決算について 決算を終えて
財務担当常勤理事 根田 哲雄
 うっとうしい梅雨時が過ぎて、咲き出す紅色の百日紅(さるすべり)を見かけるとなぜかほっとします。暑い陽射しの中で、百日紅の名前のとおり、夏の間咲き続けるからです。

 さて、2004年度の教育改革推進の面では、情報コミュニケーション学部、法科大学院、グローバル・ビジネス研究科、ガバナンス研究科が開設しました。施設・設備の面では、黒川用地の購入、和泉メディア棟の建設、西調布合同合宿所建設、駿河台B地区移転計画、駿河台14号館大学院生共同研究室設置等の教育・研究施設の拡充があげられます。

 なかでも、さまざまな環境共生技術が採用された和泉メディア棟は、新しいコミュニケーション環境を創造する「知の泉」として、和泉キャンパスに構築されました。高度情報化に対応したカリキュラムのためのメディア設備やプレゼン設備が、この4月から効率的に利用されています。

 また、従来からの富士吉田農場や誉田農場での農場実習の統合を視野に、川崎市の黒川地区に農場用地を購入しました。遠隔地問題を克服しての教育・研究計画が今後大いに進展することになります。

 当初の消費支出超過額24億8千万円の予算に対し、2004年決算では、8億6千万円の支出超過額に納めることができたのは、経費節減と調達努力の他に、適宜な予算執行の見直しによるものが多々でした。

 2004年度決算から財務情報の公開として、今までの資金収支および消費収支計算書、貸借対照表の他に、財産目録、事業報告書および監事による監査報告書が義務付けられています。

 情報開示は、学校法人の説明責任を果たし、財務の透明性の向上に繋がるため、学生生徒等納付金や補助金の使途、教育原価にも広げたいと考えています。

 ともあれ、剪定されてもまた新しい枝の先に花を付ける生命力豊かな百日紅のように、これからの本格的な暑さに対処できればと考えています。
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