「明治大学広報」
 
第558号(2005年7月1日発行)
◆ハイテク・リサーチ・センター整備事業紹介
 「電気電子工学における環境対応型 エネルギー・素材の開発とその応用研究」
このたび、「電気電子工学における環境対応型エネルギー・素材の開発とその応用研究」(研究代表=森啓之理工学部教授)が、文部科学省のハイテク・リサーチ・センター整備事業に選定され、研究活動を開始した。

 環境は、21世紀において科学技術が直面している課題の中で最も重要な課題のひとつである。環境問題は地球温暖化、CO2 削減、環境保全、環境技術、リサイクル、資源循環型社会の構築、省エネルギー、自然エネルギー、ゼロ・エミッションなど広範囲の問題を意味する。本研究では特に、CO2 削減、環境保全、環境技術、リサイクル、資源循環型社会の構築、自然エネルギー、省エネルギーに対して、電気電子工学の立場から、環境対応型エネルギー・新素材について研究する。この研究によって環境対応型エネルギー・素材研究にもたらす効果は以下のとおりである。

 ク本プロジェクトの研究実績に基づき電気電子工学の立場から、環境対応型エネルギー・新素材における自然エネルギー、環境保全、省エネ等における技術革新の集積に磨きをかけることによって、国内外に研究成果を発表し、地球温暖化抑制環境保全に寄与し、社会貢献する。

 ケ環境対応型エネルギー・新素材研究所において研究を活性化することによって、企業との産学連携を強化し、本研究所で開発された優れた技術の実用化を実現する。

 コ本学の大学院生が本プロジェクトに参加することにより、国内および海外の研究機関と研究交流を図り、環境対応型エネルギー・新素材の研究者ネットワークを拡大する。その結果、国際的な視野から先端的な環境対応型エネルギー・新素材について若い研究者を指導することができる。

 本プロジェクトでは、環境対応型エネルギーと環境対応型素材の研究面での融合を検討する。環境対応型エネルギーの具体的な研究課題は、以下のとおりである。@分散型エネルギーを考慮した配電系統の運用と計画手法の研究ACO2 削減を目的とした電気自動車における高効率あるいは低価格モータのセンサレス制御開発B新エネルギーシステムに対応した系統連携用インバータおよびマトリクスコンバータの開発C電磁環境に配慮した電動機駆動制御方式がある。D永久磁石型モータの用途拡大E多結晶シリコン太陽電池の高効率化のための結晶評価F自然環境に対して低負荷な環境半導体の創製とその実現―などである。

 最後に、文部科学省への本プロジェクト申請書類の作成にあたり、種々の面でご協力して頂いた学内の教職員の皆様に厚く御礼申し上げます。

(森啓之・理工学部教授)
広報部(お知らせ)へ
                            ・明治トップへ
 
ご購読のお申し込みは下記メールアドレスまでお願いいたします。
E-mail:koho@mics.meiji.ac.jp
閉じる