「明治大学広報」
 
第559号(2005年7月15日発行)
◆明大学術フロンティア 国際シンポジウム開催
    ―海外から講師招き盛大に―
 6月3日、明大生田・中央校舎6階AVホールにおいて、明大理工学部ならびに明大国際交流センターの主催による明大学術フロンティア「機械材料と機械要素の信頼性データバンク構築に関する研究」についての国際シンポジウムが開催された(写真)。本会は共催として寳ク密工学会・転がり機素専門委員会、專本トライボロジー学会・転がり疲れ研究会、專本トライボロジー学会・メンテナンストライボロジー研究会の3団体にサポートしていただくとともに、協賛として專本設計工学会、專本ベアリング工業会、專本工作機器工業会、日本ベアリング新聞社の3団体1企業に協力していただき開催された。

 今回の国際シンポジウムでは、この分野の第一人者である東京農工大学・山本隆司教授に司会をお願いし、世界的権威である4名の方、米国からは前ペンシルバニア州立大学T・A・ハリス教授とNASAクリーブランド・グレン研究所主任研究員E・V・ザレツキー氏、英国からはSKF社技術研究所長兼ロンドン工科大学S・イオアニデス教授、スウェーデンからはルンド大学B・ヤコブソン教授にご講演をお願いするとともに、日本からも3名、その道の専門家である出光興産褐エ重雄氏、鉄道技術総合研究所石田誠氏、本学理工学部清水茂夫教授にご講演いただいた。

 シンポジウムは定刻の9時すぎにはじまり、まず本学理工学部長・向殿政男教授から実に的を射た開会の挨拶をいただいた後、山本教授の司会により、午前にハリス教授とイオアニデス教授による2件のご講演。昼食の後、午後にはヤコブソン教授、ザレツキー氏、原氏、石田氏、清水教授による5件のご講演があった。それぞれの講演者に対する質疑は、司会の山本教授のすばらしい通訳を通して行われたが、その過程で考え方や解釈の違いが明確に浮き彫りにされ、終了予定時刻の17時を大幅にオーバーするほど熱心な質疑応答があった。熱気さめやらぬ中、上井長久明大国際交流センター所長の閉会の辞で講演会を締めくくっていただいたが、端的に本会開催趣旨の核心に触れられた心温まるご挨拶であった。

 その後、生田校舎内の食堂館21に移動し、懇親会が清水教授による開会の辞の後、香川大学若林利明教授の軽妙な司会により進められた。4外国人講演者の楽しい挨拶やら、秘密裏に準備されていた本学マンドリン倶楽部員によるすばらしい演奏会もあり大いに盛り上がった。最後に実行委員会副委員長である本学理工学部下田博一教授による本場仕込みの流暢な英語の閉会の辞で締めくくられ、21時30分、本国際シンポジウムは大成功のうちに終了した。
(当舎勝次・理工学部教授)
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