「明治大学広報」
 
第568号(2006年2月1日発行)
 〇カレー探訪講座第2弾 
   歴史と食文化を探る ハヤシもあるでよ
 日本の「国民食」とも言えるカレーについて、学術的にアプローチする講座です。明治大学駿河台校舎周辺、「神田駿河台」、カレー激戦区からその探訪を試みた第1弾「カレー探訪講座」(2005年前期)をベースとし、第2段ではより深みとコクを追究し、じっくりカレーを学ぶ(味わう)ことを目的として、その歴史と食文化をテーマとしています。受講生各人によるフィールドワークでは、神田・神保町・新宿・丸の内に足を運んでもらい、歴史と食文化について、五感をフルに活用してご探訪いただきます。講座最終回には総括としてシンポジウムも開催します。


 受講生の声:「カレー探訪講座」  
                
潟Nリエー代表取締役 石神 光雄

 神田はカレーの激戦区として全国に名を轟かせている…とかねてから雑誌の特集などを通じて知っていましたが、神田の文化のあり方のひとつとして、講座「カレー探訪」にとても興味を持ちました。激戦区なればこそ、個性を活かしプライドをもってやっている店舗は生き残るはず。そうした店が、どのような考えで営業しているのか、ぜひ探ってみたいと思い受講しました。
 全5回の講座では、スパイスを巡る国際競争についての歴史的考察、神田のカレーの楽しみ方やカレー店主による仕事への念いについてのお話、専門家によるカレーの効能についてのレクチャーや、マーケティング的側面からの店舗展開のお話等、多角的な視点からカレーについて学びました。これらは私と視点をひとつにできる面白い体験でした。明大に来なければ知りようがなかったことです。
 講座を通じて、一杯のカレーにも奥深いものがあることを改めて実感しました。カレーは往々にして手抜き料理の代名詞的に喩えられることもあるけれど、そんな単純なものではないのですね。知識を得れば得るほど、カレーに対する思いが深まってくる。
 カレーをきっかけに次々と掘り下げていくことで、興味の世界が広がっていくのは面白いですね。春からも新たにカレー講座が開講されるとのこと。先の講座を序論に、さらに深く、カレーに踏み込んでみようと思います。
 これまでの人生、ひたすら働いてきましたが、仕事も一段落の今、一人で街をぶらりとする時間はとても贅沢なひとときです。リバティ・アカデミーの講座はいろいろ受講しました。私は明大出身ではありませんが、こうして学びの場とすると、とても明大に親しみが湧いてきますね。
広報部(お知らせ)へ
                            ・明治トップへ
 
ご購読のお申し込みは下記メールアドレスまでお願いいたします。
E-mail:koho@mics.meiji.ac.jp
閉じる