大躍進の年だった。10月に行われた全日本距離別選手権大会。清水宏保(NEC)ら、トップスケーターがひしめく500mで太田(政経3)は4位に入賞した。前年の15位から大きく成長し、自己ベストをも更新。はじめてワールドカップへの切符を手にした。
しかし、世界の大舞台では結果を残すことができなかった。「納得はいってない。でもすごく勉強になったし、5年分くらいの経験になった」。世界のトップレベルの選手の中で滑れたことで、「もっと上があるってことが知れた」。これまでにはなかった勝利への欲がわき上がってきた。
1月に行われた日本学生氷上選手権大会では、500mで優勝し、1000mでも6位に入賞。チームの3連覇に貢献した。
躍進の1年間を太田はこう振り返った。「まだまだこれから。スケート人生の新しい1ページを開いただけだから」。来季は主将を任される。「オリンピックに出る選手を抜けるような滑りがしたい。そして、インカレで4連覇したい」。来季はどんなページを刻むのだろうか―。
(おおた・あきお 政経3、池田高出、174p・72s) |