「明治大学広報」
 
第569号(2006年3月1日発行)
◆駿
 3月、芽吹きの季節。本学の入学試験も2月16日をもって無事終了した▼入学志願者数は8万3千人を超え、3年ぶりに8万人台を回復した。少子社会を迎え、他大学の多くが志願者数を減らすなか大健闘といえよう。さまざまな入試制度の改革をはじめとして、入試相談会、在学生のボランティア参加によるオープンキャンパス等、大学一体となった取り組みの成果であろう▼今、大学では新入生を迎える準備と同時に卒業式を間近に控えその作業に追われている。この3月に卒業する学生のみなさんは4年間の学窓生活を終え、新たな旅立ちの季節を迎える▼昨年暮れから耐震設計の偽造や証券取引法違反など倫理観の欠如した事件が社会を揺るがせている。恐ろしいのは、法律さえ通れば何をしてもかまわないという最近の風潮である。日本人の美徳とされた正直さ、勤勉さがあまり価値の無いものとして捉えられているように思われてならない。卒業生のみなさんは社会の正義や公正さについてもう一度見つめ直し、しっかりとした意志をもって活躍してほしい。
広報部(お知らせ)へ
                            ・明治トップへ
 
ご購読のお申し込みは下記メールアドレスまでお願いいたします。
E-mail:koho@mics.meiji.ac.jp
閉じる