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明治大学広報
第571号(2006年5月1日発行)
学生相談室だより −充実した学生生活のために−
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笑顔あふれるキャンパスライフを送ろう

メイジに一体感!
 
◆学生相談室って、どんなところ?

 本学の学生相談室は、「よろず相談所」としてすべての学生を対象に学生生活全体の支援を目指しています。つまり、大学生活への適応を援助する役割を担っています。

 各学部教授会から選出された教員相談員をはじめとし、精神科医・臨床心理士・弁護士・職員(インテーカー)から構成されており、秘密を守る約束で面談室での一対一の相談に応じています。電話による相談やご家族からの相談も受け付けていますので、何かの折には学生相談室があることをぜひ覚えておいてください。

◆落ち込む前に、まずは学生相談室へ

 新緑の映える陽春の空の下、各キャンパスはサークルの新入生勧誘で賑わい、陽気な笑い声に溢れているように見えますが、大学入学を喜んでいる学生ばかりではありません。

 受験科目で選んだ学部がやりたいこととは違う、不合格だった大学への執着が断てない、より「偏差値」の高い大学を目指してきて入学後の目的が見出せない、といった新入生は毎年少なからず存在します。たいていの学生は友人ができ、新しい生活に喜びや目標をみつけて大学になじんでいきますが、「なんだか元気が湧かない」「楽しめない」状況から抜け出せず、アパートや自室に引きこもってしまう学生も少なからずいます。

 どの窓口に尋ねることなのかがわからない、単位履修の仕組みがむずかしい、友人ができず大学に居場所がない、人ごみや電車に恐怖心がある、拒食・過食や自傷行為で悩んできた、ひとり暮らしが不安、新入生をねらった悪徳商法の餌食になってしまったなど、「以前の自分とは違う」と感じたら、まずは学生相談室に来てください。対応は早ければ早いほど問題解決が速やかに行われます。

この機会に、学生生活を送るうえでぜひ注意してほしいことをいくつかお伝えします。

◆飲酒の強要


 新学期は、コンパや新入生歓迎会など飲酒の機会が多い時期ですが、飲酒経験のない新入生が無理強いされた果てに、急性アルコール中毒により救急車で病院へ搬送されることが多々あります。なかには、不幸なことに命を落とすような痛ましい事件もありました。
 
 飲酒は人間関係を円滑にするという利点もありますが、アルコールの強要は「いじめ」にあたります。さらには、体質的に飲めない人もいることをしっかり覚えておきましょう。

◆個人情報について
 
 社会経験の少ない大学生を対象に、さまざまな誘いの手が伸びてくるのもこの時期の特徴的なことです。
 「アンケートをお願いします」「モニターになりませんか」「署名活動にご協力を」「手相の勉強中ですが」などと、本来の目的を隠して近づき、何時間も拘束して断れない状況下で不本意な契約を迫る悪質な勧誘や、過激な主張の政治団体やカルト的な擬似宗教などの勧誘が後を絶ちません。その場の勢いや雰囲気に呑まれて契約したりせず、「考えてきます」とその場を離れて、もう一度自分にとって、本当に必要なのかどうかを考える余裕を取り戻しましょう。そして、何よりも安易に住所・氏名などの個人情報を相手に教えないことが肝要です。
 
 街中だけでなく、大学内で学生団体を装い、学生の正義感につけこむこともありますので、サークル選びには、学生部発行の「サークル・ナビ」を活用してください。入会後に危険な団体とわかり、脱退が困難という場合は、学生相談室だけでなく大学全体で対応していきます。

◆ドアを開けないで!

 宅配便の配達やアパートの機器の点検・工事を装って、ひとり暮らしの学生の部屋に犯罪目的で侵入する事件が起きています。宅配便受領の際はドアチェーン越しに受領印を押し、荷物はドアの前に置いて帰ってもらいましょう。機器の点検・工事の際はひとりだけのときにドアを開けるのは絶対に避けましょう。大家さんに立ち会ってもらう、家族や友人が立ち会える日に改めて来てもらうなど、慎重すぎるほどの対応を心掛けてください。都会のひとり暮らしは便利で自由である反面、危険が潜んでいることも自覚しましょう。

 犯罪の手口が巧妙になっている現在、自衛も必要ですが、何かあったときには毅然と対応し、その経験を人生の糧にしていく援助を、学生相談室は目指しています。
 新入生のみなさんにとって、明治大学での生活が実り多いものになるよう願っています。
学生相談室ホームページ

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