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明治大学広報
第578号(2006年12月1日発行)
「就職支援行事に参加して」
コクヨビジネスサービス梶@グループ人事部 熊谷 圭介
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最近、企業では新卒で入社した社員が入社後3年間で3割以上も辞めてしまうという、「早期離職問題」が起こっています。

 これは、新卒採用という入口の段階で学生と企業の双方に問題があり、入社時にミスマッチが起こっていることが1番の原因だと考えられます。まず学生側の問題として、自分自身をしっかり見つめ直していないこと、イメージだけで企業を捉えていること、どんな仕事をしたいのかはっきりしないまま就職活動を送っていること、といった3点があげられます。

 企業側の問題は、学生に対して本音で話さない企業が多いことです。

 今回のセミナーに参加した、伊勢丹・近畿日本ツーリスト・コクヨ・帝人は、各業界におけるトップ企業35社の人事採用担当者による手作りの異業種新卒合同セミナー「ジョブスタディ」の参加企業です。「ジョブスタディ」とは、就職活動をはじめた学生に「働く」ことを身近に感じてもらい、自分自身を見つめ直す機会と幅広い業界・企業・仕事内容を知ってもらう場を提供することで、本当に自分に合った企業に入社してもらいたいという想いで実施しているセミナーです。

 内容は、各企業の採用担当者がパネルディスカッション形式で、就職活動中に誰もが抱える悩みや誰もが知りたいような情報を中心に「本音」で語り、その後、各企業個別のブース説明会を実施しています。この取り組みが早期離職問題の解決にも繋がっていくと考えています。

 さらに、このような機会を就職活動生だけでなく低学年の方々にお話することで、学生がよりよい学生生活・就職活動を送れたら、との思いで今回のセミナーに参加させていただきました。

 セミナーでは「学生時代に何をすべきか」「企業での仕事内容」「企業の求める人材像」といったテーマについて、参加4社の採用担当者が本音で話しました。大学生活は大学生の本業である勉強や部活・サークル・アルバイトに学生らしく精一杯取り組んでほしいこと、業種ごとの仕事の違いや、面接の時にはみなさんのありのままの姿を見たいと考えていることも伝えました。学生のみなさんが正直に自分自身と向き合い、目的を持って学生生活を送っていただければと思っています。

 セミナーに参加した際の明大生の印象ですが、300名以上の学生に参加していただき、進路に対する意識の高さに驚かされるのと同時に、90分という長時間のセミナーの間、企業の声に真剣に耳を傾け続けた姿勢が印象的で、大変素晴らしかったです。今後、さらに成長した明大生にお会いできることを期待しています。


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