今年４月に開設した大学院情報コミュニケーション研究科の開設記念シンポジウム「─既成の知を超えて─　情報コミュニケーション学の挑戦」が５月１０日、リバティホールで開催された。

　シンポジウムは、石川幹人情報コミュニケーション研究科委員長の総合司会により開会。吉村武彦大学院長、中村義幸同研究科設置委員会委員長のあいさつに続き、外務省特命全権大使で同研究科兼任講師の安部忠宏氏が「外交と情報コミュニケーション」と題して記念講演を行った。

　安部氏は「外交とは政治・軍事・経済・文化を網羅するまさに学際的な仕事」と自身の経験を語り、「学際を掲げる新研究科の成果に期待したい」と述べた。

　第二部のパネルディスカッションでは、朝日新聞社デジタルメディア本部の服部桂氏、映画監督で作家の森達也氏、ＰＪニュース編集長の小田光康氏を招き、大黒岳彦教授の司会で「メディアの変貌とジャーナリズム」をテーマに刺激的な議論を展開。新研究科では、情報コミュニケーション学的視座から、アカデミズムとジャーナリズムの共存の可能性を探っていきたいとした。

　壇上の熱気が会場の聴衆を巻き込み、同研究科の将来を嘱望するに相応しいシンポジウムとなった。


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