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明治大学広報
第597号(2008年7月1日発行)
就任所感
センターは大学の精神的機関車
大学史資料センター所長 別府 昭郎
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 「明治大学史資料センターは、教学・法人を含めた大学全体の精神的機関車である」。

 所長の話が来たとき真っ先に思いだしたのが、この言葉でした。まさに、「明治大学史資料センターは、大学全体の精神的機関車」と位置づけることができます。その証拠は、入学式や卒業式の時、学長や理事長が「建学の理念」に必ず言及することに見ることができます。建学の理念は明治大学100周年事業を行ったときに、センターの前身となる組織が再発見したものです。これはほんの一例に過ぎませんが、このようにセンターは明治大学の精神(こころ)にとって大切な仕事をしています。

 センターの主な仕事を挙げてみますと、明治大学の各部署が作成した文書、明治大学の歴史的文書および明治大学に関する文献や文書の収集と整理・研究、明治大学の歴史の研究、展示、著名な卒業生の書簡や手紙の収集と研究、リバティアカデミーでの講座の担当など、多岐にわたっています。明治大学の歴史の研究も大切ですが、とりわけ、展示やリバティアカデミーでの講座は、研究の成果を学生や関心を持つ人々に広く知ってもらうことを重視しています。そのほか、センターとは直接関係ありませんが、センターの運営委員が授業の大部分を担当している学部間共通総合講座があります。これは、学生に明治大学の歴史を広く知ってもらうと同時に、学生の中にユニバーシティー・アイデンティー(UI)という精神的な価値を形成する意味を持った講座です。

 現在、センターは、(1)明治大学出身の人権派弁護士研究会(2)三木武夫研究会(3)木村礎研究会(4)「明治大学小史」研究会(5)学内文書に関する小委員会(仮称)という5つのワーキング・グループ(WG)を走らせています。とくに、(5)は、学内の教職員の協力がなければ出来ませんので、WGの結論がでましたら、協力方をお願いにあがろうと思っています。

 近い将来には、明治大学の歴史で、マスターやドクターなどの学位を取る人も出てくるでしょう。学問(大学史)的にも、社会的、世界的にも、明治大学に関する史料やデータを収集しておくことは、大切なことです。センターが、精神的機関車としての役割を十全に果たすために、皆さんのご協力をお願いします。

(文学部教授)




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