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明治大学広報
第598号(2008年8月1日発行)
特集「グローバルCOEプログラム」
脳、インターネット、経済変動……
膨大な要因が複雑に絡み合う現象の本質を見抜く「現象数理学」
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 脳、免疫系、インターネット、経済変動などに代表されるように膨大な要因が複雑に絡み合っているシステムを理解し、いかにそれらに対処するかは21世紀に残された緊急課題である。明治大学ではこの課題に答えることこそが社会的使命であると判断し、昨年9月に研究・知財戦略機構の付置研究機関として「明治大学先端数理科学インスティテュート(MIMS)」を開設した。

 『現象数理学の形成と発展』は、MIMSを拠点として、拠点リーダーの三村昌泰理工学部教授の下、社会、自然、生物界に現れる複雑現象に焦点を絞り、その本質を見抜き、理解するための新しい学問分野である「現象数理学」を広島大学大学院理学研究科数理分子生命理学専攻と共同で展開する。

 本プログラムは、現象と数理を広く捉えることのできる柔軟で複眼的視野を持つ研究員による3つの班から構成されている。「数理解析班」は、数学・応用数理学の分野で世界最高水準の教育研究実績のあるメンバー、「シミュレーション班」は、計算機シミュレーションおよび可視化技術に堪能なだけでなく、現象・モデリングの本質を理解する力を持ち合わせているスペシャリスト、「モデリング班」は、実験家・実務家・フィールド研究者との共同研究の実績が豊富な専門家が参加している。さらに、高度で幅広い数理科学的素養を身につけ、複雑現象に潜む本質を見抜く力を習得した若手研究者を養成することもプログラムの重要な柱となっている。

 この一連の活動は、社会に貢献する数理科学の発展につながるものとして期待されている。



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