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明治大学広報
第601号(2008年11月1日発行)
特集 夏の成果報告
インターンシップ

インターンシップと体育着と私〜反省から目指したこと〜
法学部3年 石田 武
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 「皿洗いをお手伝いします」。料理番組のスタジオ収録が始まって4時間、端で立ちつくしていた私がやっと言えた言葉である。憧れのテレビの制作現場で、私は緊張と興奮で胸がいっぱいだったのだ。何をして良いか、ダメなのか、それすら判断できないため、初日はただ見学するしかできなかった。これではインターンシップに参加する意味がないと後悔と反省をした後、明日からは遠慮せずに積極的にスタッフの方に接触していくことを帰りの電車で誓った。

 テレビ東京のインターンシップは、番組制作現場での就業体験ということで、実際のAD業務を体験させていただいた。その際、意識したことがある。『埋もれない』。つまり、多くの人が働いているテレビ局で自分の存在が消えないようにすることだ。そのため、自分の名前と身分を明らかにすることを考えた。

 名前を効果的にアピールする方法は…そう『体育着』しかない。表と裏に大きな文字で「石田」と書いた体育着を着て臨んだ。その結果、すぐに名前を覚えてもらうことができ、『いじってもらうこと』でうまく現場に溶けこむことができた。

 怪しまれながらも、笑っていただき、多くの方が声を掛けて下さったことが嬉しかった。途中、お馴染み、紫紺の「明大Tシャツ」に名前入り腕章をかけた服装で臨んだこともあった。まるで罰ゲームのようなその格好のお陰で3人の明大OBの方と出会うこともできた。

 今回のインターンシップで、一つのバラエティー番組が作られていく過程をくまなく見せていただいた。言葉の一つ一つにこだわってとことん話し合うなど、予想以上に手間と時間を掛けて丁寧に番組は作られていた。華やかなイメージとは異なり、「いぶし銀」の職人集団が真剣に視聴者を楽しませようとする姿に触れ、テレビ制作の面白さとやりがいを実感した。

 インターンシップで学んだテレビ局の仕事の実態や課題と向き合い、将来テレビ局で自分が何をしたいのか、自分ならどのような番組を作るのかなどをあらためて具体的に考え、これから先の就職活動に臨みたい。

インターンシップ
 企業や団体などの実際の職業現場で就業体験を行う制度。高い就業意識が身につき、大学での学習意欲の向上、さらには将来の進路選択において、自らの適性や能力について実践的に考える機会となる。



インターンシップ(リンク先:就職・キャリア)

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