政治経済学部の青山佾ゼミナールの3・4年生34人が11月11日、東京・大田区の松原忠義区長に教育、福祉、環境、観光の4分野について政策提言を行った。 同区の産業プラザで行われたプレゼンテーションには、松原区長をはじめ副区長、教育長、区役所の各管理職、職員らが出席し、学生たちの提言を聞いた。 教育の分野では、区内の小中学生に自分たちの住む地域に愛着と誇りを持ってもらおうと、地域をテーマにした総合的な学習を行う教科「おおた」の設置を提案。 観光分野では、2010年の羽田空港国際化や招致活動中の16年東京五輪を見据え、頭脳競技の世界大会「オリンピック・ズノー2016」の開催や世界各国の祭りを招致する「OTA WORLD FESTIVAL」の開催といったアイデアを発表した。 提言の発表後、4分野に関係する区役所の各課長から講評があり、「区のことをつぶさに調べている」「区民が誇りを持てる街にしなくては」などの感想が聞かれた。 小山迪彦ゼミ長から政策提言書を手渡された松原区長は「みなさんの努力に敬意を抱くとともに感謝する」と学生たちをねぎらい、「政策に反映できるものは反映させていきたい」と話した。 今回の政策提言は青山教授が大田区基本構想審議会の会長を務めたことがきっかけ。青山教授は区の基本構想を検討するにあたり、学生たちと一緒に区内を調査しようと考え、一年間かけて基本構想とは別に学生たちに提言をまとめさせた。 青山教授の話 ゼミの目的は学生が社会人として巣立つまでに社会のルールや政策形成の方法を実践的に学ばせること。今回の政策提言では学生が堂々と区役所の幹部とやりとりしたことを評価したい。 政治経済学部 前のページに戻る