明治大学グローバルCOEプログラム「現象数理学の形成と発展」のキックオフフォーラムが3月7・8日に駿河台校舎紫紺館で開かれた。 昨年6月の文部科学省による採択決定を受け、明大は教育研究拠点の新設や連携機関となる広島大との包括協定締結、国内外から優れた人材を集め育成する「MIMS Ph.D.プログラム」の募集など、体制づくりを進めてきた。今回のフォーラムはプログラムが本格的に始動するにあたり開催されたもの。 フォーラムは「現象数理学の新しい展開を求めて」と題して開かれ、国内外から関係分野を代表する研究者が集まり現象数理学の可能性について講演した。(独)理化学研究所脳科学総合研究センター特別顧問の甘利俊一氏、慶應大教授の前田吉昭氏らより、プログラムの成功へ寄せる期待が語られたほか、プログラムのメンバーからは研究の紹介や進捗状況、今後の方向性などが発表された。講演者は日本のみならず台湾やフランス、イタリアなど「世界の研究拠点」にふさわしい国際色豊かな顔ぶれとなった。 納谷廣美学長は「明大が進めてきた研究面を強化するさまざまな取り組みがGCOE採択として結実した。プログラムの成功が、明大はもとより日本、そして世界に貢献し、新しい秩序を作る礎になると確信する」と期待を語った。 拠点リーダーの三村昌泰理工学部教授は「“情報爆発”と言われるほどの膨大な情報で溢れる21世紀社会では、本質である情報、不必要な情報が何であるかを理解することが不可欠である。明大から発信する『現象数理学』が今こそそれに応える時であろう」と今後の意気込みを語った。 明治大学グローバルCOEプログラム「現象数理学の形成と発展」 前のページに戻る