明大の創立者(岸本辰雄、宮城浩蔵、矢代操)の名を冠した明治大学創立者記念奨学金のうち、宮城浩蔵奨学金の2009年度採用者が7月15日に決定し、1個人、2団体が採用された。 本奨学金は、日本の近代化実現への高い志のもと、若者の教育に生涯を捧げた創立者にちなみ、次代を切り拓く有為な学生を、さまざまに支援すべく設置されたもの。 給付の対象は学部生の個人と団体で、採用は単年度、返済は原則不要。奨学金の原資は、明治大学カードの提携手数料のほか、多数の個人・団体からの篤志などによる。 今年度から奨学金の性質にあわせて募集時期を調整。新しい活動への挑戦を支援する宮城浩蔵奨学金は5月から募集を開始し、企画概要や応募動機、活動計画に関わる書類審査や面接を経て、7月に採用者が決定した。 続く岸本辰雄奨学金、矢代操奨学金の募集は10月に行われる。出願期間は10月7日から20日。募集要項・願書の請求および提出は、各校舎の奨学金係にて受け付ける。 【宮城浩蔵奨学金09年度採用者】 ▼原田顕(理工1)=自動制御装置付き車椅子製作のための基礎技術修得および模型製作(個人・10万円) ▼神保町ART-LIVE-RALLY実行委員会(情コミ4)=若者と神保町が継続的に関わる「まちおこしプロジェクト」の企画(団体・5万円) ▼国際日本学部国際交流学生委員会(国日2)=学部内国際交流支援(団体・2万円) 08年度採用者の声 昨年宮城浩蔵奨学金に採用された大塚泰子さん(2009年法卒)は、NGO活動に取り組む学生や、体育会で活躍する学生など、情熱あふれる学生を「本」としてとらえ、希望者との対話の機会を提供する「人間図書館」の運営に挑戦。同じキャンパスで学びながら、日常の学生生活では接点の少ない「本」と「読者」の出会いは、両者に新たな発見と、活発なエネルギーの連鎖をもたらした。 大塚さんは「在学時、多くの個性的な友人と出会い、刺激を受けた。明大生の個の強さを、私たち自身で共有すべく行った試み。『本』を務めてくれた仲間たちは、自分の活動に自信を持ち、純粋に楽しんでいた。こうした情熱が多くの学生に広がれば」としている。 明治大学創立者記念奨学金について 奨学金 前のページに戻る