第611号(2009年9月1日発行)
情報コミュニケーション学の展開に向けて
情報コミュニケーション研究科委員長 石川 幹人 |
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このたび、情報コミュニケーション研究科博士後期課程の2010年度開設が決まりました。まずは、文部科学省への届出に向けてご尽力いただいた方々に厚く御礼申し上げます。
本研究科は、04年度に開設された情報コミュニケーション学部の学年進行に合わせて、08年度に修士課程が開設されました。
情報コミュニケーションとは、コミュニケーションのプロセスから安定した情報が生まれ、その情報が次のコミュニケーションをガイドするという、ダイナミックな循環関係として社会現象をとらえる概念です。
この概念は、現代の情報社会における諸現象を実践的に吟味できるという、大きな魅力があります。それは、学部の志願者がこの5年間に6割以上も増加していることや、学部の卒業生の多くが、希望する会社や業界に就職を成功させていることに、端的に現れていると言えるでしょう。
本研究科では、情報コミュニケーションの概念を、学問として体系化することを目指した教育を行っています。社会問題を理論と実践の両面から、そして複数の分野から領域横断的に把握する技能を養成しています。
研究科の一番の魅力は、さまざまの分野の教員が一致協力して個々の院生の指導にあたっていることでしょう。
さらに博士後期課程では、学際的な研究プロジェクトで切磋琢磨する環境を提供いたします。すでに、メディア基礎論研究所など、7つの特定課題研究所のもとで、活動を開始しています。
本研究科に集う院生の活躍を、応援いただければ幸いに存じます。
(情報コミュニケーション学部教授)
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