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明治大学広報
第614号(2009年12月1日発行)
人文研公開講座 米沢嘉博記念図書館開館記念シンポジウム
「マンガ・アニメ・ゲーム・フィギュアの博物館学」を開催
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 人文科学研究所は11月7日、第33回明治大学人文科学研究所公開文化講座として、シンポジウム「マンガ・アニメ・ゲーム・フィギュアの博物館学」を駿河台校舎リバティホールで開催した。  

 これは、米沢嘉博記念図書館の開館を記念するとともに、同人誌やガレージキット、フィギュアなど、それぞれのサブカルチャーの場の成り立ちや文化的特質、現況を俯瞰し、理解を深めることで、東京国際マンガ図書館(仮称)の複合施設としてのあるべきヴィジョンを浮き彫りにするために実施されたもの。会場には265人の聴衆が集まり、一般の関心の高さをうかがわせた。  

 人文科学研究所長代理・永井善久商学部准教授の開会あいさつで始まったシンポジウムは、森川嘉一郎国際日本学部准教授の司会のもと進行。サブカルチャーが日本文化に大きな影響を与えていることを認めた上で、その学術的・現実的・産業的な効果を、「マンガ・アニメ・ゲーム・フィギュアの博物館計画」(講師・森川准教授)、「同人誌とコミックマーケットの成り立ち」(講師・安田かほる、市川孝一コミックマーケット準備会共同代表)、「ガレージキットとワンダーフェスティバルの成り立ち」(講師・宮脇修一(株)海洋堂代表取締役)、「マンガの国際・学際的状況」(講師・藤本由香里国際日本学部准教授)の各テーマから考察した。  

 続いて、森川准教授、藤本准教授、筆谷芳行コミックマーケット準備会共同代表、同安田氏・市川氏、海洋堂宮脇氏が参加してディスカッションを実施。「日本のマンガ・アニメ・ゲームの文化構造」、「マンガ・アニメ・ゲームの施設の具体化」の各テーマについて活発な意見交換を行い、充実した内容となった。  

 本シンポジウムは、日本のサブカルチャー文化が持つ独特の力について、広範な支持層が同人誌やガレージキットなどの自由な表現手段で、自ら作り手としてコミットできる「場」の存在によって、大きく支えられていることを明確にした点で、特に意義深い催しとなった。



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